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明石わかな | 本
2022年11月18日 23:10
この本は、認知症の方がどう周りを見ているのか、場面場面でどういった感情を抱きやすいか、通常の旅行に出かける感覚に置き換えながら考えさせてくれる本です。今回は、小説の解説ではなく、番外編ということで、認知症になっている方の「行動の理由」を解説しているこの本について、ネタバレ含みつつ考えてみたいと思います。認知症の方に直接インタビューした内容をもとに研究された内容が、直感的にわかりやすいイラス
2022年11月10日 18:49
この小説は、大学生の青年が水墨画を通し、過去を受け容れながら自分の心と向き合っていく話です。図書館でこの『線は、僕を描く』を見つけたので、ネタバレ含みつつ書いてみたいと思います。大学生の霜介(そうすけ)はある日、絵画の展示のアルバイトに行き、水墨画の先生と出会うところから話が始まります。霜介はつらい過去を抱え、人と上手く話せませんでしたが、黒と白の濃淡のみで表現された水墨画を見ながら、