『ちょこサビ』。元気な高齢者が動けないお年寄りのサポートをする、社会福祉の活動。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
年を取るとなかなか動けなかったりしますよね。私の父も今年の夏が暑すぎて、なかなか昼間に動けなかった間に、随分動きが遅くなりました。
それでも父は元気な方に入るかもしれませんが、群馬県にはさらに元気な高齢者が、動けないお年寄りの方のために行う、社会福祉があります。
介護を必要とする高齢者が増加傾向ですが、介護保険では要介護度の状況次第では受けられるサービスが決まっています。ウケられないサービスの隙間を埋めようと、群馬県桐生市で介護が必要ではない高齢者が、介護を必要とするお年寄りの日常をサポートするビジネスを設立した男性がいます。男性の原点は認知症だった母親の介護体験でした。
男性が2021年5月に同群馬県桐生市で設立したたのが、高齢者の日常をサポートする事業『ちょこっとサービス本舗(ちょこサビ)』です。部屋の掃除から窓ふき、通院の付き添い、庭の草取り、買い物、墓の掃除など、希望に応じてライフスタイルの手伝いをします。
今回は『ちょこサビ』が行っている、サービスの概要をお知らせします。
『ちょこサビ』が誕生した経緯
『ちょこサビ』を設立した男性は群馬県桐生市出身です。高校を卒業した後に上京し、グラフィックデザイナーとして活躍しました。
その後母が認知症となり、父が介護する「老老介護」となったことで、2017年5月、会社を「介護離職」して実家へ帰郷しました。両親の介護保険の訪問介護サービスを利用しましたが、色んな制約があることで、かゆいところに手が届かない状況を知りました。
室内の掃除は寝室など介護保険利用者の専用部分に限定され、同居者と共用部分のトイレや台所は室内の掃除の対象外です。母は週3回、施設のデイサービスに通所していましたが、本人不在だと留守家族がいてもホームヘルパーは家には入れません。認知症が進むと、洗濯や掃除の回数も増えて何かと不便でした。
そんな時、飲食店で親しくなった高齢者から聞いたのが「週1回、近所のお年寄りの家で掃除を手伝っている」という話でした。高齢者サポートにも繋がり、「元気な高齢者はお小遣いを稼げ、身体をこまめに動かすことで体力も維持できる」と、『ちょこサビ』を思い付きました。コロナ禍で高齢者の外出機会が減ったことで、体力の低下で要介護状態に近づくフレイルが注目を集めていた時期でもありました。
現在は群馬県内の桐生、みどり、太田の3市が事業範囲で、高齢者10人ほどが介護が必要なお年寄りの支援者として登録しています。仕事の発注を受けたら、『ちょこサビ』に登録している高齢者を派遣するシステムです。支援者の1人の女性Aさんは2023年8月中旬、隣接する栃木県足利市へ出向き、墓の掃除を代行しました。以前は桐生の地場産業である機織りで勤務していました。「身体を動かすのは好きですからね」と笑顔を見せました。
足利市にある親族の墓の掃除をして貰えたのは桐生市内に住む女性Bさん。以前利用していた家事代行サービスや訪問介護の事業者の担当者と折り合いがつかずに断ったといい、地元コミュニティーFMで『ちょこサビ』を知りました。病院へ通う際の付き添いもお願いしています。女性Bさんは男性を通じ「お墓は遠くて掃除に行けないのでお願いしていて、1年に1回ですが、『ちょこサビ』には非常に助けられています」と感謝をしました。
参考:元気な高齢者が家事サービス 群馬・桐生の「ちょこサビ」 介護保険制度の隙間埋める 東京新聞(2023年)
利用者には好評を集めリピーターも少なくありません。ですが、『ちょこサビ』の認知度は高いとは言えず、シルバー人材センターなどの業務とも競合し、経営をどう軌道に乗せていくかのハードルが高いです。男性は「どう『ちょこサビ』を知ってもらうかが最大の課題です」とも述べました。
父は変わった。
私の父は、今年の始め位までは早く眠る方でした。それが去年テレビで国際報道が放送され始めてから、段々睡眠サイクルが乱れ出し、今は別に観たい訳でもないのに、1〜3時過ぎまでテレビをただ観て、そこからお風呂に入るという生活をしています。
最近は寝るのが遅すぎて朝起きれず、遅くて13時半に起きて来て、今は1日2食で朝ご飯は食べません。
睡眠サイクルが乱れ過ぎたせいで、いつも表情がボーッとし、私は母と父を心配しています。
いつも休みの日は早くて15時過ぎからしか、1日の活動が始まりませんし。
父は仕事をしていて、そこにはメリハリがあるかも知れませんが、休みの日は面白くもないテレビをただただ夜中に観ているだけの生活。良くないと思います。
『ちょこサビ』に出て来る高齢者の方は元気ですが、父は働いているけど、元気ではないのではないか?と、読んでいて考えさせられました。