フラワーロス。規格外や売れ残りで廃棄される花を減らすには、個人需要が大事!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、「フラワーロス」という言葉を知っていますか?
「フラワーロス」とは、生産農家から出荷された花が生家店で売られ、消費者の手に届くまでの間に色んな理由で人知れず廃棄された花を指します。
花が消費者に届く前に咲き進んだり、サイズや品質などが規格外だったり、生花店で売れ残ってしまったりしたものなど、廃棄される理由は多種多様です。
日本ではどれほどの花が廃棄されているのでしょうか?日本で廃棄される花は、日本での生産量の30〜40%と想定されていて、「フラワーロス」を受けての経済損失は毎年およそ1,500億円にも達するという統計もあります。
参考:フラワーロスとは?花の廃棄量やその原因、今できる取り組みを知っておこう メルシーフラワー
ある花農家は、言いました。
「成長する過程で、折れ曲がった野菜は市場に出荷できません。花にも同様な事例が発生しています」。
癒しや、美しさで部屋に豊かな心を与えてくれる花。そんな花たちに対して何故「フラワーロス」が発生するのでしょうかー?
今回は、「フラワーロス」と向き合う、日本の団体などについてお知らせしたいと思います。
「フラワーロス」と上手に向き合って、違うものに変化させる企業もある!
規格外になった花は、野菜の直売所など市場とは別の経路で卸されることもありますが、価格は市場に出荷した時の2割程度まで落ち込んでしまいます。
それでも売れないまま店頭に残った花は、最後は廃棄するしかありません。
厳しい規格を通過して市場に卸された花は、色んな流通過程を経て、ようやく消費者の元へと辿り着いた生花店でも、一定の「フラワーロス」が発生します。
具体的には、母の日向けの赤いカーネーションや、クリスマス用のバラやポインセチアは、イベント当日に向けて一気に希望するニーズは高まりますが、翌日にはそのニーズはほぼありません。
生花店では、安くして販売するといった色んな工夫をしますが、傷みや売れ残りでの水捌けが悪くなって、古くなった花は避けられず、一定程度の「フラワーロス」が発生してしまいます。
日本フローラルマーケティング協会によれば、花の廃棄は生産段階で2割から3割程度で、生花店での「フラワーロス」は、一般的に仕入れた花の約3割程度と想定されています。
こうした割合は、個人の需要が多いアメリカ・ヨーロッパより高水準にあると日本フローラルマーケティング協会は顧みています。
日本フローラルマーケティング協会の事務局長の男性は、
「日本では、花が必要となるシーンの7割がイベントや冠婚葬祭などの業務用で、個人のニーズはおよそ3割に留まっています。アメリカ・ヨーロッパは7割が個人のニーズなので、色んな規格があり、具体的には茎が短い花も流通しています。そのことで生産段階の『フラワーロス』率も、日本と比較してもかなり低い水準だと想定されています」
と説明しました。
何をすれば、日本で廃棄される花の本数が少なくできるのでしょうか?花業界の専門家たちが解決の鍵だと口をするのが、”個人のニーズ”の還元です。
日本フローラルマーケティング協会は、生産・流通・小売りの各段階で、品質を管理する認証制度を設置したり、若い人が花を購入する機会を提供するイベントを開催したりしている以外にも、日持ちが確保された保証販売を推進といった、家で花を長く楽しめる様に励んでいます。
参考:ビジネス特集|捨てられる花を減らせ|NHK(2024年)
仲卸で売れ残った花や規格外の花を提供して頂き、ドライフラワーへと変化させる企業も東京都にあります。
都内の企業では、染料を鼻の茎から吸い上げさせて色を付けるなどをし、ドライフラワーの状態でも花本来の鮮やかな色を長い間維持できる工夫を凝らしています。
ドライフラワーは、ホテルやイベントなどの空間装飾、キャンドルやブーケなどに活かされています。
最近では、家具などに活かせる板材を、取引先の商社などと共同開発をしました。家具の表面をドライフラワーでアレンジすることで、デザイン性を高めています。
RINのCEOの女性は、
「ドライフラワーという加工をすることで、『フラワーロス』の活用販路を拡大しながら、幅広い可能性を秘めていると思います。色々な企業と花業界が連携しながら、花の命を長く、大事に生活に取り入れられるアイテムを開発していきたいです」
と述べました。
私の家では母が、
今はほとんど真夏の酷暑のせいで花が枯れて咲かなくなってしまったこともあって、多分それで今はしないのだと思いますが、昔、母はよく自宅の花を摘んできて、よく花瓶にいけていました。
祖母が元々花をいける人で、母もそれを観て覚えていたり、母自身も独身の頃、生け花を習っていたらしく、いけるのが得意な方だと思います。
最近そういうのも無いですし、私自身も呼ぶ人がいないので行きませんが、結婚式など冠婚葬祭に呼ばれて行くと、両親が花を持って帰り、母がよくいけていました。
最近は暑すぎることで、花は枯れ、母自身も「買っても枯れてしまうから」と言って、花を植えることを諦めていますが、やっぱり昔から花が好きなんだと思います。
好きだから、自分で差すものにこだわりながら、花を選んで、不必要な部分は切って、上手にいけられると思います。
この記事では、「フラワーロス」を取り上げましたが、こうやって見ても、本当に廃棄される花が多いなと。
規格外とか、賞味期限間近な食べ物とかは、人が買ったりするのに、花は食べ物ではないので、人が絶対に買わなきゃとか思わず、消費もコロナ禍があったこともあって、落ち込んでいると思います。
私自身は今は花屋さんに行く機会も無いのですが、もしかしたら、身近な花屋さんが、「フラワーロス」対策で何かをしているかもしれない。
もし花屋さんに行くことがあれば、そういう花たちも観て、あれば部屋の雰囲気を明るくする花を買ってみたいと思いました。