『TOFU RESIN』。【相模屋食料】などが開発した、「産廃おから」でできたレジ袋!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は、今の会社に入社して間もない頃から、SDGsの記事を多く書いて来ました。
初めは普通のプラスチックの社会問題で、そこからアクセサリーだったり、日用品だったり、色々書いて来ました。
プラスチックだけに縛られないなら、発電など、もっと色んなアイテムを書いて来たと思います。
この記事では、自社メディアで2本目に扱った、プラスチックで、バイオマスプラスチックの紹介となります。
この記事で出て来るバイオマスプラスチックは、何と豆腐からできたおからで作られたものとなります!
群馬県前橋市に本社を置く企業2社が、豆腐を製造する過程で出るおから由来のバイオマスプラスチックを使用した、粉末にしたおからと合成樹脂のポリプロピレンを混ぜた粒状のペレット、『TOFU RESIN(トーフ レジン)』というごみ袋を共同開発しました。
一般販売は予定されていませんが、資源循環の取り組みを市民や事業者に知って頂き、環境問題への取り組みを促進させたい狙いです。将来的に全量を資源として再利用できる様に掲げています。
原料の3%がおからで、おからを再利用したごみ袋の商品化は全国で初めてといい、市指定ごみ袋として1万2千枚を外国人に配布します。
今回は、『TOFU RESIN』だからできる可能性、どんなことが印刷されている?などを多角的に紹介したいと思います。
『TOFU RESIN』にはどんなメリットがある?どんな人に配布される?
画像引用・参考:「おからごみ袋」を相模屋食料様と共同開発しました 井上ビニール株式会社
開発したのは、豆腐製造最大手の相模屋食料と井上ビニールです。そのほとんどが産業廃棄物となるおからの活用法を模索していた相模屋食料は、2023年おからを使用したバイオマスプラスチック『TOFU RESIN』の開発に成功しました。
それを原料に井上ビニールがビニール原料のポリエチレンも加えて製造し、一般的なごみ袋などと比較して、ポリエチレンの使用を3~5%削減できた上に、薄さ0.03ミリの45リットル用ごみ袋を完成させました。
ごみ袋の裏面は、外国人にも理解しやすい多言語併記(日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・ベトナム語・インドネシア語・ネパール語の8言語)やイラストで分別案内が標記された《多文化共生ごみ袋》です。
ごみ出しのルールを知って頂くために定住外国人へ配布します。日本独自のごみ分別に不慣れな外国人住民に向け、スプレーや瓶、フライパンなどのイラストを添えて、「燃えるごみに混ぜないで」と注意喚起しています。
参考:おから由来のごみ袋 前橋の2企業が共同開発 1万2千枚配布へ 朝日新聞デジタル(2024年)
これからの活用として、SDGsに結び付く前橋市内企業の取り組みとして、ごみ減量に関連する市民向け説明会や出前講座などで紹介すると同時に、交流イベントや日本語学校の入学式で開催される分別説明会などでごみの出し方・分け方が分からない外国人にも『TOFU RESIN』を配布する予定です。
お問合せは、ごみ政策課ごみ減量係 027‐898‐6272 まで。
日本だからこその良さがある
海外に行ったことないので分かりませんが、日本は豆腐を始め、大豆製品の消費量が多い国だと思います。
豆腐だけでも食べ物のバリエーションが多く、大豆となるとまたかなりの数のバリエーションがありますよね。
おからも身体に良いですが、どうしても廃棄されるところも出て来るでしょうし、それを廃棄ではなく、バイオマスプラスチックのごみ袋にしてしまうところが、勿体無い精神のある日本らしさを感じるというか。
1mm足りとも、資源を無駄にしない、という想いが伝わって来ます。
今食べているものだって、無限にあるわけではないので。どれでも有限、いつか終わりは来る。
それを未来の世代にまで残し、絶やさないために、人は努力をする。
プラスチックが社会問題となって失われたものもありますが、それとは違う豊かさに出会えた気もします。
プラスチックがダメになった、さあこれからどうする?という時が、人の見せ所で、それから廃棄するものにも目を向けて、全て無駄にせず、有効活用を、と切り替わったところは、プラスチックにどうしても依存してしまいがちになりますが、それが無くても、どうにかなると知れたことは、バイオマスプラスチックにしかり、とても良い方向転換ができたと感じました。