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発達障害と診断を受けるのに、9ヵ月かかる場合も!京都府は2025年度から診療体制強化。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は、二十歳になる前の19歳の頃、発達障害の診断を受けました。いわゆる大人の発達障害です。
私は春生まれで、大学を1年で中退して、すぐに診断を受けたので、本当にあっという間に二十歳になりました。
私は元々1ヵ所目の病院では適応障害と言われ、診察を受けても症状が改善せず、2ヵ所目の病院で、最初は「バウムテスト(樹木画テスト)」を受けて、木に果物や動物などを描いて下さいと言われた後で、ほとんど動物など居ない、真っ黒に塗り潰した絵を観て、
統合失調症だと言われましたが、最終的にASD/ADHD/LDの発達障害だと診断を受けました。
あの時こそまだ発達障害の言葉もなく、私も自分も障害が何なのかも分からず、腑に落ちませんでしたが、今はネットで「この発達障害はこういう特性がある」など、すぐに出て来るので、便利な世の中になったなと思っています。
実は、今発達障害は、これは精神疾患全てに関わることですが、診断を受けるのに、かなり時間がかかっているそうですが、どういうことなのでしょう?
発達障害を疑われるお子さんが病院で診察を受けたくても、申し込みから初診まで数ヵ月以上待たされるケースが京都府内でも相次いでいます。そこで2025年度から京都府は、初診待機の期間を短縮すべく、病院の診療体制や連携の強化策に励む方針を決定しました。
発達障害の診断、診療をする専門医療機関は京都府内では少ないと言われていて、京都府立では京田辺市にあるこども発達支援センターと、舞鶴市にある舞鶴こども療育センターのみだといいます。
京都府によりますと、2023年度末時点の初診待機期間は、こども発達支援センターがおよそ3、4ヵ月、舞鶴こども療育センターがおよそ9ヵ月で、初診まで長期間待たされる状況となっています。
今回は、京都府が2025年度から行う、発達障害の子ども達への支援内容について、発信します。
京都府が励もうとする、発達障害の診断を受ける、初診のスピードを高めるやり方とは?
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初診と再診を合算したこども発達支援センターと舞鶴こども療育センターの患者さんの人数は、2016年度末はトータル1万4469人でしたが、2020年度末はトータル1万8703人に増え、2023年度末ではトータル1万9934人に上っています。発達障害への理解や認知度の高まりが浸透し、お子さんを取り巻く環境要因の影響などが患者さんの人数の増加に結び付いていると想定されています。
厚生労働省が総括した全国の推計値を顧みても、「医者から発達障害と診断された人の数」は増加傾向です。2022年の推計値では、0~9歳でおよそ15万1000人、10~14歳でおよそ12万5000人となりました。
専門性が必要な発達障害の診療や診察は、患者さん1人に要する時間が長いのが大きな特徴で、患者さんの人数が大幅に増加傾向していることと比例し、初診待機の期間も延びています。治療薬を内服をする必要性や、学校生活や家庭でのサポートの方法など、早期の診察を要するお子さんもいて、初診待機の長期化は親御さんにとっても深刻な現状だと言えます。
参考:初診まで9カ月…増える子どもの発達障害受診 京都の医療現場で何が 毎日新聞(2025年)
そこで京都府は、京都市にある府立医大学に専従の心理士や小児科医師を配置し、民間を含めて府内で発達障害の診療、診察に励む病院を把握するための実態調査をスタートさせます。医師会などとも連携し、診断からできるか、初診は無理でも再診からはできるかなどといった状況も総括し、診療体制の構築への土台づくりをします。
その上で、各病院をレベル別に分け、医師の育成に向け、研修も行います。患者さんの情報を共有する医療連携パスも取り入れ、具体的には、府立病院で初診を受け、再診は民間医療機関という、診療体制を拡大することで初診待機期間の改善に結び付けたいといいます。
2028年度には、府立病院の初診待機期間をおよそ1ヵ月に短縮することを掲げ、京都府は、「お子さんや親御さんなどが安心して受診できる体制を整えます」と説明しました。
随分変わったと感じる瞬間
私が大人の発達障害の診断を受けたのは、1ヵ所目の病院から、2ヵ月弱だったと思います。5月の誕生日前までに診断を受けた気がするので、すぐに診断されました。
あの当時、私も「発達障害?」という感じで、全く知らず、周りも誰も知らず、昔流行っていたSNSで、密かに発達障害の当事者が集まって、
「私は発達障害だと診断を受けました。でも、住んでいる県に専門病院はいません。どなたか、他県でもいいので、専門医のいる、専門病院を知りませんか?」
と、ごく限られた空間で、まだ認知度の低かった発達障害の知識や情報を集めていました。
あの当時、発達障害は精神科医でも知る人も少なく、実は私も専門医から診断を受けたわけではありませんが、今思えば当てはまるところばかりです。
今、診断を必要としているのに、精神科などを受けられる時間がかかり過ぎていること、大変危機感を覚えています。
精神疾患は診断は下りないと対応ができないし、適切な治療薬を飲んで、状態を安定させるのが難しい病気です。
現代社会は病む人が多く、精神科などの必要性が高まっているのに、病院の数が限られていることで、診断を受けるまでが非常に長い。
精神疾患は心が追い詰められている状況でもあって、診断が遅れることで、命を投げ出してしまう人も出て来てしまいます。
発達障害にしろ、他の精神疾患にしろ診断を早期に受けられないことは、本当に心苦しい。
この京都府のケースが、全国に拡大してくれることを願うしかできませんー。
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