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〖わたしの美しい庭〗 そこにあったのは「私の物語」だった。

私は この「美しい庭」に 今日も訪れる。

ずっと居たくなる。
読み終えたくない。
パラパラと読み返してしまう。

そんな本に出会った

マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと
「わたし」の物語。

私は同じ本や テレビドラマを
繰り返し見る ということがあまりない。

何故だろう…

知ってるから じれったくなる?
忘れてもいいと 思ってるのかも

熟読するタイプなのかもしれない
再度 読み始めるには 勇気がいるのかも?

いつかまた読みたいなーと 思う本はあるけれど
その「いつか」は なかなか来ないでいる。

お気に入りの写真集のように
何度も 見返す本は

初めてかもしれない。


「わたしの美しい庭」

統理と小学生の百音はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わってる”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上には小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――。
(凪良ゆう/わたしの美しい庭 :作品紹介ページより引用


この本を見た時
(カバー かわいい!表も裏も。)

私が手にした時は
重版後だったので
(「流浪の月」本屋大賞お祝いカバーという事で)

タイトルに5色の箔バージョンがあった。
(元はブルーだったそう)

ワクワクした♡

しばらく眺め 金箔を。
(「滅びの前のシャングリラ」も
金箔だったな と思い お揃いにした)

「美しい庭」とは
このカバー通りのイメージなのだ。

さらに!
最近 書店で見てしまった
冬限定バージョンを!!!!!

欲しい!!!!! ステキすぎる!!

冬夜の「美しい庭」も
手元に置いておきたくなる。
(雪に星、女の子の 出で立ちも 違うではないか!只今 悩み中!)


凪良ゆうさんには
感謝しかない。

読んでよかった

なんだかスッキリした。
そして温かくなった。


日々の生活の中に 散らばっている
「モヤモヤ」の正体

ずっと知りたかった

何に「モヤモヤ」して
何で「モヤモヤ」してるのか?

「思いやり」とは
「優しさ」とは

それぞれの「解釈」とは?

ラストにむかって、パズルが完成するように
一枚の絵となっていく。


統理と路有の 会話が好き
ずっと聞いて いたくなる

統理と百音の 会話が染みてくる
鼻の奥が熱くなる

それは 切なさではなく
晴れやかな気分。

登場人物達の 人生が重なり合い
私の人生も まざり合うごとに
私の気持ちは はっきりしてくる。

誰かに証す必要なんてなく
わたしは わたしを生きていけばいい
(本帯 記載)

そうだ、これからも
そうやって生きていこう。

そして いつか
私もそんな居場所を
つくっていたい。

何かが見えてくるかも。
オススメの一冊です。


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