「ふいに、意識がどこかへ行ってしまう。」
抗アレルギー薬を切らした。
あと、右耳の中が、少し腫れた。
耳鼻科へ。
「少し赤くなっていますね。お薬塗っておきます」
「……あの、濡れ綿棒を使っているんですが、よくないですかね」
「よくないですねえ」
「そうなんですかあ」
思わず、ぼくの語尾も引っ張られる。
なんでよくないのか、説明してもらい、説明してくれるのは、いい先生だよな、と思う。
まあ、悪いのは濡れ綿棒だけじゃなく、耳掃除を頻繫にするぼくのせいでもある。
たぶん、何時間もイヤホンをするせいで、気になるんだろう。
あと、思い出した。
診察室に入ったとき、「辛そうですね」と言われた。
それは、耳とは関係なく、ぼくの気分が悪くなっていたからだ。
体調の方。
昨日も、たぶん一昨日も、座っているだけで、頭痛がしたり、気が遠くなりそうになったりしているから。
それだけじゃなく、その日は、昼になるかならないかくらいのときに、頭痛がし始めた。
そして、天気が崩れ始めた。予報より信頼ができる。痛くなってほしくはないけど。
いつもの薬と、加えて塗り薬をもらう。
濡れていない、乾いた綿棒を買う。
古本屋に寄って、少し喋って、それから帰る。
ぼくの手とまぶたは、震えている。
どれくらい震えているかで、体調を測る。
まったく震えていない、ときはないけれど。
出かける前よりは、少しましになっているような。
わからない。
イヤホンを付けようとして、ああ、あんまり付けない方がいいか、と思い直す。
合計すると、1日5、6時間は付けているんじゃないか。定期的に傷が付くに決まっている。
Bluetoothスピーカーから、音楽を流す。
ぼくは、無音が苦手。落ち着かない。
寒いのも苦手。今年は、今までより気を遣っている。体を冷やさないことに。体が冷たくなると、ひどく落ち込むから。とりあえず、あたためて、後のことを考える。
……。
この日記を、一気に書くことをしなくなった。
というより、できなくなった。
つまり、途中で打つのを止めてしまって、ぼんやりしている、ということだけど。
ふいに、意識がどこかへ行ってしまう。
寒いせいかな。
もしくは。
……。
まだ、眠たいだけなのかもしれない。
起きた方がいい時間だし、それに、よく眠れてはいるはずだけど。
今日は、ボランティアに行く日だ。
久しく行けていなかったけど、行けるなら行ってしまおうと思う。