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「少しくらいは、だれかのせいにしても、いいんだろうか。」

嫌だ、と思うことをした。


つまり、市役所に行った、ということだけど。


べつに、決まって嫌な目に遭うわけじゃない。


(今までが、そうだったんだから。)


でも、以前行ったときに、嫌な思いをしたから。


だから、そこに行くこと自体が、嫌になって。


そして、昨日も、嫌な目に遭った。


案の定、というべきか。


運が悪かった、というべきか。


それは、わからないけど。


とにかく、嫌だった。


ぼくのことをあからさまに見下してきた人間が、そこにいる、と思うだけで。


対応した職員は、いつもの人だったけど。


(前回はたまたま、その、嫌な人だった。)


でも、子ども扱いされていることは、わかって。


ぼくが、とてもつらかったから、思わず吐露してしまったせいだろうか。


とはいえ、あやされたいわけじゃなかった。


嫌だ。


しかも、手続きの関係で、1ヶ月後にまた行かないといけないらしい。


しばらくは、行かなくてもいいと、思っていたのに。


ぼくは、呆然とした。


苦行だ、と思った。


苦手な場所。


(嫌な思いをした場所。)


病院、年金事務所、それから市役所。


(場所じゃないけど、警察も嫌い。)


嫌いな公的機関が増えていく。


……。


ぼくのせい?


ぼくのせいなんだろうか。


それとも。


……。


少しくらいは、だれかのせいにしても、いいんだろうか。


わからない。


どうせぼくは、傍から見れば、唾棄すべき人間だ。


(実際に、そうしてきた人間は、たくさんいた。)


嫌だな。


そういうところへ行く度に、人が嫌になる。


だから、働けなくなったんだろうな。


働けないのか、働かないのか、どっちだろう。


どっちでも、いいか。


どっちにしろ、事実は変わらないんだから。


いいや、なんでも。


……。


今日は、クリスマスイブで。


来月には、また嫌なことがあって。


でも。


しばらくは。


忘れてもいいかな。


忘れられるかな。


ああ。

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相地
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