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「ひとりになって、考えたり、考えなかったりしたくなった。」

昨日、ひさしぶりに、パートナーが仕事へ行った。


(コロナになったぼくの看病とか、自身がコロナになったりなどで、2週間ぶりくらい。)


ぼくは、ひさしぶりに、ひとりになった。


一昨日の夜のことは、あまり覚えていない。


後遺症(と言えるほど、時間は経っていないけれど)で、ときどき、思い出したようにひどく咳き込み、もどしてしまうこともある。


というのが、一昨日は夜にあったので、その後、すぐに眠ったのかどうか、記憶がおぼつかない。


なんにせよ、昨日、ぼくの目が覚めたのは、10時を回ってからだった。


パートナーを見送ったはずだから、一度起きたと思うけど。


ここ最近では、ずいぶん遅い目覚めだった。


そのときは、何時なのか、わからなかったけど、まだ眠たかったから、1時間とか30分とか、それくらいの二度寝だろうと思っていた。


のだけど、ずいぶん眠ってしまったらしい。


ぼんやりしたり、しなかったりして、11時も過ぎる。


いつもは、午前に詠んでいる短歌が、午後を過ぎてからになった。


昼食をてきとうに済ませて、集荷でチャイムが鳴った。


段ボール箱で3箱分くらいの本を、手放すことにした。


何年も持っていた本もあった。積読だったけど。


たぶん、後にも先にも、読まない。


そう思った本が、目の前からいなくなって、思うより、痛みはなかった。


ぼくにしては珍しく、本棚に空きが出た。


が、もう本が増えないわけでもない。


コロナ療養中、ストレスがたまりにたまって(という言い訳の下に)本を大量に買った。


普段は、あまりAmazonで本を買わないのだけど、外に出られなかったから。


一気に注文したり、後日やっぱり読みたくなったりして、注文冊数は10冊を越えた。


稀にしか行けない本屋で、それくらい買うことはあるけれど。


そういえば、小説が一冊もないな。と思った。エッセイもない。


あるのは、ホロコースト(主にナチス)についての本だったり、世界史関係だったり、あるいは言語学だったりする。


(近ごろのぼくは、自分でもうまく言えない恐怖から、ホロコーストを生き延びた人達の本を読んだりしている。)


昨日は、勢いあまって、市内の安いホテルを予約した。こもって読むために。


なにをしているんだろう、と思う。


ぼくは、どうしても、もっとひとりになりたくなった。


ひとりになって、考えたり、考えなかったりしたくなった。


お金もかかるし、バカだと思う。


今のぼくを駆り立てるのは、ストレスなのか。


もしくは、他に、なにか要因があるのか。


とにかく、しばらくひとりになりたいと思う。

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相地
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