ひさしぶりに、珈琲屋になった日
1ヶ月……2ヶ月?
それくらい、ひさしぶりに、珈琲屋になった。
(先月も、出店予定はあったけど、コロナになったのでキャンセルした。)
場所は、いつも間借りさせてもらっているパン屋さん。
大体、まったりしたペースで淹れている。
が、昨日は、思いの外、お客さんが多かった。
特に、始まったころと、終わるころに。
パン屋さんのお客さんが多いのは、いつものことだけど。
その後、ぼくの方に流れてくるかは、日による。
昨日、はじめてだったのは、SNSを見て、ぼくのコーヒーを飲みに来た、という人が、ちらほらいたこと。
珈琲屋になって、1年は経ったけど、出店回数が少ないこともあり、この辺りでは、知名度は低い方だと思う。
でも、コーヒーが好きで、新しいコーヒー屋をチェックしている人が、偶然、昨日来てくれたのだった。
(来月、それまで交流のなかった方に誘われ、イベントで淹れることになったので、そのおかげもあるのかもしれない。)
もごもごと、うまく喋れたのかは、自信がない。
途中、アイスコーヒーを注文されたのに、ホットコーヒーを淹れてしまったときは、冷や汗をかいた。
ペースが体に付いていかず、頭が回らなくなっているのを感じた。
いつもお世話になっているパン屋さんの出店では、たぶん今まで一番、売り上げが出た。
(それでも、赤字なんだろうけど。黒字を出すのは、相当にむずかしい。)
終わるころには、自分でもわけがわからなくなっているのを感じた。顔には出さないようにしていたけど、大丈夫だったかな。
ぼくは、思い出す。
コーヒー豆を挽いた瞬間の香りを、喜んでくれた人。
SNSを見て、来てくれた人。
おいしかったと、感想を丁寧に伝えてくれた人。
屋号やロゴをかわいいと褒めてくれた人。
それから、友人も来てくれた。
多々ある反省点、それから、うれしかったこと。
頭がパンクしそうだった。
整理するために、ぼくはこれを書いている。
せっかく来てくれたのだから、今のぼくが出せる、おいしい一杯を提供できていたら、いいのだけど。
うれしかった。
うん、うれしかったんだ。
ミスで落ち込むことも、あったけど。
それはそれとして、喜ぼう。
そう思った。
今日は、友人達が淹れるコーヒーを飲みに行く。