「言い訳して、立ち止まってばっかりだ。」
ぼくはまた、悲しくなっている。
1ヶ月も経っていないけれど。
1週間は経ったかな。
目が覚めて、朝になったのを知ると、悲しくなること。
ほんの少し前まで、具合が悪いことが多くて、なにもできない日が続いて。
それも、よくなってきたのに。
ぼくが悲しくなるのは、自分はなにもできないから、じゃないのかな。
それとも、元気になったところで、やっぱりぼくは、なにもできないのかな。
「なにも」ではない、と、だれかが言うのが聞こえる。
(少なくとも、パートナーはそう言う。)
でも。
つらいときは、薬を欠かさず飲んでいても、つらくて。
それが、治ることはなくて。
ぼくは、いつまで生きているのかも、わからないし。
目に見えるすべてが、途方もなく遠いことのように思える。
おいていかないで。
だれに言えばいいんだろう。
ぼくは、子どものころから、そして大人になってから、ずっと、地獄の中にいて。
ようやく、抜け出してきたけど、周りの人たちは、本当に、ぼくよりずっと大人になっていて。
ぼくが子どものままである言い訳を、きっとだれも聞かないから、口をつぐんで。
なんで、と思う。
ふと、思う。
苦しんできた今までを、覆してしまいたいのに。
ぼくの体は、追いついてくれなくて。
(頭の方も。)
うまくいったことって、あったっけ。
あったんだろうけど、うまくいかないことが、ありあまるほどあって、ぼくの視界を邪魔する。
ぼくは。
言い訳して、立ち止まってばっかりだ。
朝になる度、悲しくなる自分が、悲しい。
他の人とは違うんだから、しょうがない、とか、聞きたくない。
うるさいな。
言われなくても、わかってるんだよ。
でも。
もし、生まれたときから、もっと違う環境だったら、とか、考えずにはいられないんだよ。
あいつらは。
「いい子」でいないと、蔑んできたくせに。
大人になった途端、「あとは、自分で考えろ」と言われて。
そのくせ、あいつらの思考の範疇から外れたら、やっぱり蔑まれて。
ぼくは、どうすればよかったんだ。
人の目を気にして、愛想よくするのは、ぼくの性格じゃないんだよ。
でも、自分の意思に関係なく、勝手にそうしてしまうんだよ。
そうしないと、生活できなかったから。
だから、疲れるんだろうな。
いつも。
いつも。
……。
どんなに吐き出したところで、ぼくはずっと悲しい。