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「ぼくは、そんな風にできているみたいだった。」

一日が、真っ二つになった日だった。


もともと、一日は真っ二つになっているといえば、まあそうだけど。(午前と午後に。)


ようやく、凪になったと思った。


つまり、精神的不安定が、精神的安定になる時期が、来たのだと。


そうでもなかったみたいで。


朝は、それなりに早く起きることができて。


日課の短歌を詠んだら、運転の練習(というか、運転)しに行って。


ただ、自宅からそんなに離れていない(でも、徒歩なら遠い)本屋へ行った。


頭に入っていなかったのだけど、到着したのは、丁度開店時間くらいだった。


目当ての本はあったけど、しばらくうろついて。


すでに、人はそれなりに入っていて。


祝日だからか、と思ったけど、ポイントが2倍か5倍になる日だった。


ので、ぼくもその恩恵に与った。


図書館で借りて、欲しいと思った本と、前々から読んでみたいと思っていた本と、それから、マイブック。


来年のマイブックのデザインは、これまでと(少なくとも、ここ数年と)微妙に違っていた。


なんにせよ、装丁の色は変わるのだけど、毎回新鮮に思い、毎回馴染んでいく。


そのまま、併設のカフェで紅茶を頼み、買ったばかりの本を開いた。


並行して読んでいる本(心理言語学、もしくは認知言語学)に関連した内容だった。ライトな本なので、導入がだいぶくだけている。


キリのいいところまで読み終えたところで、今日は、紅茶を飲み干せたな、と思う。


ぼくは、ショートサイズでも、飲み切れるときと、そうじゃないときがある。


そのまま、もう少しだけ、自宅とは反対方向に進んだ。


元気なら、日帰り入浴に寄りたいと、思っていた。


祝日でも、そうじゃなくても、どんなに妙な時間でも、大浴場に一人か二人、ということはないのが、不思議だ。


露天風呂は人気がなかったので、しばらくそこに居座った。静かで落ち着く。


昼食も済ませて、途中で買いものをしてから、帰ったのだけど。


午前(もしくは、昼すぎまで)色々とつめ込んだせいか、午後はまったく動けなかった。


それに、午前までのことが嘘のように、ひどく鬱屈とした。


抗不安薬を飲んで、おとなしくしていた。


気持ちが軽くなる、そんな状態は、長続きしない。


ぼくは、そんな風にできているみたいだ。


楽になりたいし、でも、楽になってはいけない、とも思っている。


それが、無意識下にも、沁み込んでいるんだろうか。


わからないけど、夜になっても、ぼくはぐったりしていた。

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相地
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