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なんでも、「寒い」のせいにしてしまえたら。
いつのまにか、一日が終わっていた。
昨日のこと。
一昨日は、珈琲屋になって。
そこまで疲れていなかったはずだけど。
本当は、疲れていたのかな。
もしくは、ひどく冷え込んでしまったから。
どちらにしても、ぼくはぐったりしていた。
目を覚ましても、なかなか動けず、そのまま、何度寝したのか、わからない。
11時半くらいになって、ようやく起き上がった。
その、少し後に、パートナーが出かけた。
学生時代の友人たちが、こちらに来るので、旅行に行くとのこと。
わくわくしている様子なので、ぼくの顔もほころぶ。
見送って、改めて、染み入るどころか、そのまま体を侵しそうな寒さだ。
シャワーを浴びたり、冷凍ごはんがないので炊飯したりで、昼食を食べ終えるころには、15時を回っていた。
買いものしないといけない、と思うけど、そんな気にならない。
手が、ひどく震えている。
寒さのためじゃなく、いつも通り、自律神経がおかしいから。
まあ、この気候のせいではある。あと、疲れなのかな。
外に出ようか、どうしようか。
と思っている内に、日も暮れてきた。
真っ暗になった。
ぶ厚い靴下を、自分でも覚えていないけど、脱いでいた。
ので、足が冷たい。
履き直す。
あくまで保温するためのものなので、すぐにあたたかくはならない。
でも、肌ざわりがいいので、落ち着く。
まあ、お昼が遅かったし、気が向いたらでいいか。
体はあたためた方がいいから、湯舟を張って……。
まだ、ぼんやりしていた。
ずっと、ぼんやりしていた。
寒いせいかな。
なんでも、「寒い」のせいにしてしまえたら。
してもいいんだけど、なんにせよ、動けないことに変わりはない。
とりあえず、早く寝た。
パートナーもいないから、とても静かだった。
ときどき、外から、なにか強い音がした。
雪なのか、あられなのか、わからなかった。
空気が冷たいことだけわかった。
今日は、どうしようかな。
ああ、そうだ。大学の附属図書館に、本を返しにいかないと。
本当は昨日……土日の内に、返しておきたかったのだけど。
まあ、学生が講義を受けている時間帯を狙うしかない。
(昼休みどきは、混み合いそうだから。自分は学外者だし。)
天気が悪かったら、どうしようかな。もう、延長はできないし。
……。
どうにでもなるか。
コートを出しておこう。
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