どうか、苦しいことが、少なければ
忘れてた、と思った。
常に具合が悪いようなぼくは、むしろ、具合が悪いときがない、と思っていたけど。
ちゃんと(という言い方もおかしいけれど)病床に伏すこともあって。
それは、今回は、コロナだったけど。
治ったのは、治ったけど。
大抵は、そのまま、しばらく、喘息様発作が続くようになる。
なってしまう。
この発作は、いつ、どこで始まるのか、わからない。
寒暖差で起きてしまうこともあるけど、そうじゃないときもある。
だから、精神状態によるところが大きい、かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
昨日は、むせが治まらなくて、車内で少しもどしてしまった。
発作がひどくても、「からえずき」までいけば、治まってくれることが多かったのだけど。
ずいぶん長引いてしまって、そういう事態になった。
その後も、吐しゃ物の残滓のようなものが、喉に残っているのか、発作にまでは至らなかったけど、咳が止まらなかったりした。
うがいもしたし、水も飲んだし、鼻うがいまでしたけど、あまり意味がなかった。
せっかく、コロナが治って、外に出られるようになったのにな。
発作は、苦しい。
そんなの、言われるまでもないよ、って、思うけど。
むかしむかし、の、職場で、壊れたぼくは、いつどこで、に関わらず、発作を起こしていた。
頻繁に起こるようになってからは、だれも気にとめなくなった。
ぼくは、事務室だったか控室だったか、そこにあるシンクに、よく顔を突っ込んでいた。
どんな目で見られていたのかは、知らない。
知りたくもない。
今は、よほどのストレスで起こすことはなくなって、体調を崩したあととか、季節の変わり目で、起こるようになった。
でも、あんまりひどい発作だと、そんな、嫌なことを思い出してしまう。
ただ、消えてくれない記憶ではあるけど、思い出すことで、頭がおかしくなりそうなことは、減った気がする。
これが、時間経過による幸運だろうか。わからない。
わからないけど、まあ、助かる。苦しくないに、越したことはないのだから。
まあ、発作は当分起きるのだろうけど。
生活に支障が出るなら、また、病院に行くか。
その判断ができる今のぼくは、きっと、穏やかな生活の中にいる。
そう思っているし、思えている。
どうか。
来月は、苦しいことが、少なければいい、と思う。
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