大量の本と共に、おやすみ
あらすじ:おしまい。
尾道にいた。
いや、まだいるけど。
今日、帰る。
3泊4日で、今日が最終日……いや、今日は帰るだけだから、昨日が最終日みたいなものか。
昨日は、めまぐるしい一日だった。
今回の旅行のメインイベントが、つまっていたというか。
まあ、本屋を巡ったんだけど。
(今回、というか、いつものことだ。)
1日目(到着直後)に、2軒回って。
昨日は……3軒か。
内1軒は、尾道じゃなく、車で片道1時間半の距離にあった。
(夜営業だったこともあり、ホテルに戻ってくるころには、23時を回っていた。)
それで、ええと、計5軒か。回った店は。
(他にも、今年新たにオープンした本屋を教えてもらったけど、旅程と照らし合わせるとむずかしかったり、いつ開いているのか、よくわからなかったりした。)
尾道には、年に1、2回しか来れてないんだけど(そして、今回で来るのは、3、4回目だけど)顔を覚えてくれた本屋さんもいた。
大体が古本屋だったけど、一番散財したのは、新刊書店だった。
新刊だから、というだけじゃなく、量も圧倒的に。
レジ打ちが大変そうだった。申し訳ない。買ったけど。
「これはまた、暴力的に……」と店長さんが呟いたのが聞こえた。
ぼくが、その本屋にはじめて行ったのは、もう5年は前で。
そのときも、大量に買い込んだけど。
(前回もだっけ?)
その、はじめて大量の本をレジに持って行ったときに、「暴力的に買いましたね!」と驚かれたのを、未だに覚えている。そんな表現あるのか。
それから、コロナ禍で、尾道にはしばらく行けなかったけど。
まさか、また同じことばを聞くことになるとは、思わなかった。
そういえば、尾道じゃなくても、一度来店しただけで顔を覚えられることもあるのだけど。買い込む量が尋常じゃないからか。
県外の客は、ぼくだけじゃないだろうし、他にもたくさん買い込む人は……いないのか? まあ、いいか。
以前、ある本屋で段ボールを1枚もらうことになったほど、本の冊数がすさまじいことになっていたけど。
今回も、負けず劣らず、になるだろうと思ったので、最初から段ボールを持って来た。まだしまっていないけど、一枚で事足りるんだろうか。
とにかく、早いことに、今日で帰る。
帰ったら、早速書棚の整理をしたいところだけど。……まず、寝るかなあ。