恋とか、愛とか、好きってなんだ
こんにちは。藍沢 迷です。
「好き」の定義に悩んだことはありませんか?それとも、恋愛に慎重になりすぎて、チャンスを逃してしまった経験は?
私はそんな経験ばかり…ここ数年、「LOVE」を囁く生活とは縁遠かった藍沢です。本日もよろしくお願いします。
20代前半の頃は「もう好き!」「付き合って!」と勢いのまま交際していた私。今思えば、相手に恋をしていた以上に恋に恋をしていたのです。(初めて恋愛をしたのが21歳と遅かったのも影響している🤔)
それはさておき、20代後半になり恋愛感情がよくわからなくなってしまいました。
「好きって何?」「そんな簡単に付き合えない!」もう昔と真逆です。天邪鬼どころではありません。ツンデレとかでもないです。まさに迷走中なのです。「人としては好きだけど…」「この人との結婚は見えないし…」考えすぎてしまい、なかなか行動に移せません。
本日はそんな私を救ってくれた本をご紹介します🤦
①大人の恋は、ゆっくりと花開く★4.1
◆『大人になったら、』畑野智美
35歳、独身、カフェの副店長。そんな普通の女性・メイの日常を描いた『大人になったら、』。畑野智美さんが紡ぐ繊細な物語は、まるで私たちの隣にいる誰かの人生を覗き見しているかのよう。恋愛、仕事、結婚、出産...大人の女性が抱える悩みや葛藤が、リアルに、そして優しく描かれます。
特別なことは起こらないけれど、日々の小さな変化や気づきが、主人公の心を少しずつ動かしていく。そんな穏やかな展開に、思わず自分を重ね合わせてしまうかも。
大げさな恋愛ドラマではなく、等身大の大人の恋と成長を描いたこの作品。読後には、春の陽だまりにいるような心地よさが残ります。
「大人だって、まだまだ成長できる」
②恋も人生も、一皿ずつ味わう贅沢★3.9
◆『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』島本理生
30歳のキャリアウーマン知世と、40代前半のエンジニア椎名さんの大人の恋を描いた『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』。二人の関係は美味しい食事と会話を重ねるうちに深まっていくのですが…途中、椎名さんが抱える重大な秘密が明かされ、物語は思わぬ展開を見せます。
島本理生さんの柔らかい筆致で、現代社会が抱える難しい問題を丁寧に描きつつ、友人や家族の物語も織り交ぜた奥行きのある作品です。食事の描写が特に魅力的で、読んでいるうちにお腹が減ってきます。寝る前に読むのは注意が必要です😅
30代前後の女性はもちろん、大人の恋愛小説が好きな人におすすめの一冊。
「人生に、完璧な答えなんてない。でも、あなたの隣にいる人と一緒なら、きっと見つかるはず。」そんな希望が胸に灯る、心温まる物語です。
③試着室は、恋と自分を見つめ直す特別な空間★4.7
◆『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子
セレクトショップ「closet」を舞台に、5つの心温まる物語が紡がれる『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』。恋愛にどこか不安や悩みを抱えた5人のアラサー女性たちが試着室で服を着替えながら、自分自身や恋について新たな発見をしていきます。
新しい服を着ることで、新しい自分に出会う。そんな小さな勇気が、恋も人生も前に進める原動力になるんです。コピーライター出身の著者だからこそ紡げる、心に刺さるフレーズの数々。
「可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと」
そんな気づきに満ちた一冊。あなたも、試着室で新しい自分と出会ってみませんか?
④カクテルに溶ける、甘くほろ苦い恋の味★4.4
◆『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』林伸次
バーテンダーの林伸次さんが紡ぐ『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』。渋谷のバーを舞台に、様々な恋の物語が繰り広げられます。甘くて切ない、でも誰もが経験したことのあるような恋のカケラたち。読んでいると、自分の過去の恋を思い出してしまうかも。
ジャズが流れる中、カクテルを片手に語られる話。バーテンダーだからこそ描ける、リアルな恋愛模様。
「まだ恋をしているかのような錯覚を、あなたに。」
そんな大人の恋愛小説を、今夜のお供にしてみませんか?
⑤27歳、今日もまた、隣の人を想う★4.2
◆『アパートたまゆら』砂村かいり
27歳の潔癖症OL・紗子と隣人の琴引さんの不器用な恋を描いた『アパートたまゆら』。鍵を忘れた夜の偶然から始まる二人の物語に、思わずキュンキュンが止まりません。
日常の中の小さな変化や気づきが、紗子を少しずつ前に進ませていく。自分の弱さを受け入れ、それでも恋をする勇気をもらえるお話です。
「不完全な自分でも、幸せになっていい」
そんなメッセージが詰まった一冊。あなたも、このアパートで少し立ち止まってみませんか?きっと、自分自身との新しい出会いがあるはずです。ストレートな恋愛小説を読みたい人におすすめ!
⑥傷だらけの大人たちの、本音の恋★4.8
◆「ホワイトカメリア」MIYAMU
MIYAMUさんの紡ぐ言葉に引き込まれた『ホワイトカメリア』。6人の男女が織りなす現代の恋愛群像劇は、まるで白いツバキの花びらのように儚く、そして美しい。
「寝息を感じられる距離にいられた、束の間の朝を」
そんな印象的なフレーズで始まる物語が、あなたの心を掴んで離さないはず。純白の花とは対照的な、傷だらけの私たちの姿。それでも恋をして、悩んで、生きていく。
yasunaさんの繊細なイラストも相まって、おしゃれでスタイリッシュな世界観が広がります。
この白いツバキの花言葉のように、「純粋」で「完璧」な恋なんてない。SNS時代ならではの複雑な人間関係や、大人の恋の切なさが胸に響きます。
✴︎まとめ
紹介した6冊の本は、恋愛経験を重ねてきたからこそ、傷つきながらも前を向いて生きる主人公たちの姿を描いています。完璧ではない自分を受け入れ、他者との関係性を模索しながら成長していく過程に、心が切なくなる瞬間もあります。
しかし、恋に悩む人、自分の生き方に迷いを感じている人にとって、これらの本は心の支えとなってくれるはずです。この記事を読んでくださった方が、自分の心に響く一冊を見つけ、恋愛観や人間関係に新たな光を当てられることを願っています。
✴︎編集後記
小説ではありませんが、「愛とは何か」について影響を受けた本があります。
◆『愛するということ』エーリッヒ・フロム
この本は、「愛は技術である」という斬新な視点から、真の愛を育む方法を提案してくれます。自己愛から他者への愛へ、そして成熟した愛へと至る過程を丁寧に解説し、現代人が抱える孤独や疎外感の解消にヒントになるはず。
自分自身と向き合い、他者との真の絆を築きたいと願う全ての人に、新たな気づきと希望をもたらしてくれる一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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