絵本なら、歌舞伎も簡単
絵本を見ていて、思い出したエピソード。
💡いい名前
若いころ、人様に名前を聞かれ応えると
『 よい名前ですね 』
『 貴殿に よく合っている 』と
言われることがあり、とても嬉しかった。
ある時、僕に名前を問うた年配の男性は、
『 おっ、歌舞伎十八番ですね 』と
目を輝かせた。
僕は、歌舞伎を見たことがなく、
はずかしい思いをしながらも
『 そうなんですか 』と尋ねた。
💡月日がたち
僕も、少しばかり自由になる時間がもてた。
文楽を観に出掛けたり、
日本舞踊 や 邦楽 を
観させてもらう事も出来た。
特に、イヤホンガイド や
パンフレット が有る場合は有りがたい。
懇切丁寧な説明が、
目の前の世界に彩りをそえてくれる。
日本舞踊 も 文楽 も、おおくの場合
ヤマ場と呼ばれる人気の部分が
演じられるために
全体のストーリーを知っていないと
やはり戸惑うのだ。
💡岡田 嘉夫
そんな折、岡田 嘉夫 さんが作画を担当した
『 絵本で読む歌舞伎名作 』なるものと出会う
岡田 嘉夫 氏の妖艶な絵とあいまって、
歌舞伎の難しいストーリーが、
簡単に入ってくる。
💡もしかしたら
いまだ私は、
人間の演じる歌舞伎をじかに観た事はないが
いつか、なんかの機会が訪れるかも知れない。
そんな有るか無いかわからぬ未来にそなえて
一読するのも、
なんだか楽しいと思えるのです。