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【旅行×小説】大好きな「ツバキ文具店」を巡る鎌倉旅
小川糸さんの小説「ツバキ文具店」は、私の大好きな小説。聖地巡礼として、鎌倉旅に出た1年前の旅行記がずーーっと下書きに眠っていまして。例年より遅く「梅雨入り」したこのタイミングで、今更ながら旅行記を更新したいと思います。
以下、2023年の鎌倉旅行記です。
2023年6月某日。母と2人で鎌倉旅へ。
その時の記事はこちら。
この旅は「梅雨の紫陽花を思う存分に楽しもう!」というテーマのほかにもメインテーマがあって、それが小川糸さんの小説「ツバキ文具店」の舞台である鎌倉を巡ること!この小説は、文具店・兼代書屋として鎌倉に店を構えるポッポちゃん(鳩子)の物語。
四季の移ろい、手紙を書く、想いを綴るということ、そして鎌倉の魅力が伝わってくる、わたしの大好きな小説。登場人物がみんな魅力的で、読んでいると心がほぐれ癒される。いつかツバキ文具店を手に、鎌倉旅に行きたいと思っていた。
小説の中に出てくるお店や寺社仏閣は実際に鎌倉の街に存在していて、今回はツバキ文具店とその続編キラキラ共和国、そしてツバキ文具店の鎌倉案内を手に鎌倉旅へ。
同じく「ツバキ文具店」を読んでいた母(娘がおすすめしたら私以上にどハマりした)と一緒に、物語を追体験しながらの贅沢なひと時となりました。かなりニッチな旅ですが、「ツバキ文具店」を知ってる人も、知らない人も、ぜひ。たまにはこういうテーマのある旅も楽しかったので、2日間の行き先を紹介します。観光ガイドには載っていない穴場スポットもあったのかも!?しれません
1.OXYMORON
(オクシモロン)
最初に訪れたのは、小町通りのカレー屋さん
ここでポッポちゃん(鳩子)と、守景さんとQPちゃんが初めてデートしたところ。
どの席に3人は座ったのかな〜なんて妄想しながら母娘テンション爆上がりで、初デートのmenuを全て注文することに!!!
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キャッキャしながら楽しんだ
完全に聖地巡礼モードONに(笑)
2.御霊神社
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作中では、鳩子たちが七福神巡りの途中に立ち寄った神社。長生きの神様ということで、私たちも、家族の健康を祈った。境内は撮影禁止だったけど、紫陽花がきれいだった。
3.甘縄明神宮
鎌倉で最も古い神社と言われている。
リスがするする~と木を登っていくところを見た!野生のリス、初めて見た!!
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4.麩帆(ふはん)
生麩の専門店!
バーバラ婦人の家で開かれたお花見の時に、ご近所さんの誰かが持ってきてくれ麩饅頭。
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とっても美味しかった。
5.寿福寺
先代(鳩子の祖母)が一番好きだった場所。
マサコさんが作ったお寺。先代も鳩子も北条政子のことを気安く「マサコさん」と呼ぶのがなんとも、鎌倉で生活している人ならでは感。
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(合っているかはわからないけれど)
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おんぶしてあげるシーンはキュンとした。
6.鎌倉コトリ
ここは、ツバキ文具店の出てきたわけではないけれど、素敵な文具と雑貨に出会える最高のお店。めちゃくちゃ可愛くて、便せん・切手・ポストカードなどを爆買い!狭い店内に40分くらい滞在!
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誰かとつながるポストが!素敵
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母と送りあうことに!
中身は届いてからのお楽しみ!
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早く手紙を書きたくなった
7.スターバックスコーヒー
鎌倉御成町店
本では、最初の方に少しだけ紹介されているスタバ。鳩子がひとりで長時間読書を楽しみたいときによく利用するんだって。本当に居心地が良くって素敵な空間だった。
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漫画家の横山隆一さんの邸宅がそのままの
形で使われているとのこと。
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桜の木や藤棚が残されていて、
緑に癒される空間。
8.ガーデンハウス
こちらも物語のはじめのほうに、お隣のバーバラ婦人に一緒に朝ご飯に誘われて食べにいったところ。夜のライトアップも素敵だったけれど、緑に囲まれながら外のテラスで食べる朝ご飯、美味しいだろうなあと思った。
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どれも新鮮な野菜が使われていた。
鎌倉野菜!とっても美味しい!
9.鎌倉市農協連即売所
(レンバイ)
ここから2日目スタート!
農家の人々が運営している鎌倉野菜の直売所。
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10.パラダイスアレイ
レンバイの一角にある小さなパン屋さん。この餡パンを鳩子たちは「ニコニコパン」と呼んでいて。聖地巡礼をしようと思ったきっかけは、「ニコニコパン食べてみたいな~!」というところからだった。調べて、本当にこのパン屋さんあるんだ!!って分かったのが5年前。念願のパラダイスアレイ!
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焼き立てふかふかで美味しかった〜!
11.妙本寺
ここは鳩子が「自分自身とデートできるかけがえのない場所」として紹介されている。雨音といろいろな鳥の鳴き声、紫陽花のコラボレーションに癒やされた。緑がとても綺麗で、梅雨の時期が特にオススメという理由が分かった気がする。
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12.サハンーお茶とご飯ー
先代(祖母)が文通相手に送っていた手紙を、家で読む勇気が出なかった鳩子。ここで先代と向き合うことに。とても居心地の良い空間だった。週ごとにメニューが変わる定食で、パンの週とご飯の週がある。
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エネルギーが満ち満ちになった。
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13.鎌倉紅谷 クルミッ子
鳩子がミツローさんの実家に持って行くときに
鳩サブレーと迷ったお菓子がクルミッ子。
店内は大行列でクルミッ子の商品はすべて完売。でも、詰め合わせセットでちゃんと買えた!初めて食べたクルミッ子。クルミとキャラメルがぎっしり詰まっていて、めちゃくちゃ美味しかった。これは人気になるわけだあ!
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このあじさい(ラスク ?)も
とても美味しかった
14.鳩サブレー本店
最終的に、ミツローさんの実家へのお土産に選ばれたのは「鳩サブレー」
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手紙をポストに投函
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鎌倉駅前のポストに
それぞれの手紙を投函して
鎌倉をあとにしました。
<完>
15.外観だけチェックシリーズ
残念ながら、「時間」と「お腹」の関係で2日間の旅の中では立ち寄れなかったお店が沢山あったので。せめて外観だけでも!ということで訪れた場所をご紹介!
①たい焼き「なみへい」
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②つるや
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作中で「二世帯住宅」と言われている「蒲焼きかさね重」を次は絶対食べたい。
③ザ・バンク
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今度こそは足を運んで
「季節のカクテル」を飲みたい!
聖地巡礼をしてみて
映画とかドラマの撮影地やアニメ作品の舞台など、聖地巡礼という楽しみ方があることは知っていたけど、実際に経験したことはなかった。今回、大好きな小説の舞台鎌倉を聖地巡礼をしてみて、ほんとうに最高の体験ができた!
文章で読み進めていた場所が、実際にあって、「物語」の世界と「現実」が繋がってさらに心が豊かになった気がした旅行体験。物語の眼鏡を通して、その土地を楽しむというか。ツバキ文具店の世界と現実の世界(今回の思い出)が融合されて、「鎌倉」は私にとってかけがえのない場所になりました。どこかに鳩子やQPちゃん、バーバラ婦人がいる気がしてならなかったです。
まだまだ行きたいところがたくさんあったので、第2弾も必ず!と約束してこの旅は終わりました。いつかまたツバキ文具店を巡る鎌倉旅に出たいです。
そして昨年、2023年11月!
シリーズ第3弾の「椿ノ恋文」が発売された!(まだ読めていないのですが)また足を運びたい場所が増える予感。
旅行記を書き終えてみて
今回、1年前の旅行記を書きながらあらためて旅の思い出に浸りました。小説も読み返したり、ノートに書いていた旅の記録を見返したり。
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カメラロールの写真のおかげで
1年前の思い出が蘇りました(笑)
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行き先を決めました
思い出に浸りすぎた結果、とっても長い旅行記になってしまいましたが…!
「大好きな小説の舞台の聖地巡礼」は、私にとってめちゃくちゃ満足度が高い旅行のテーマになりうる!と気付きました。
1年前の経験に味をしめ、この夏に計画している瀬戸内旅行も、実はある短編小説がきっかけです。こんな楽しみ方ができるなんて、大人になったな〜、なーんて。読書が大好きだった子どもの頃の自分に自慢したいです(笑)
「旅行×小説」
これからも楽しみたいと思います!
めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、最後までお付き合いただき、ありがとうございました。
1年越しに更新できて、完全なる自己満ですが、ホッとしています。笑
また鎌倉行きたいな。
おしまい。