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『春にして君を離れ』と3篇の詩
この小説ーアガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコット名義で遺したロマンス小説の頂点ーについて、作中のソネットを絡めて解説しているサイト及びブログが、想像していたほどはなかった。
ので、自分なりに感じたことを僭越ながら書き留めておこうと思う。
ソネット98 :ジョーンtoロドニー 春
まず、「春にして君を離れ」という題名がシェイクスピアのソネット(十四行詩)からの引用であることを私のような
シェイプオブウォーターの足、緑、エラ、合言葉
金曜の真夜中に、と決めていたシェイプオブウォーターを観た。
以下ネタバレ有り
金曜ロードショーのコナンを観たあとだったからなのか、「探偵がいたらこんな犯行すぐに割れて…」「警備員の彼が首の後ろに注射を受けていたことから、施設内部の人間に虚をつかれたことが分かり…」などと世界観を錯綜させてしまったりしたが、
この映画の"考察しがい"についてはミステリーを観た後でなくても思うところがあっただろう。
クラシックコンサートに行ってみた人の思考
東京に行く機会を得たので、一泊して、晩は舞台鑑賞をしようと決めた。都会にはこれがあるので、夜まで暇をしなくて済む。だいいち、「生」の芸術に飢えていた。
音楽、舞踊、サーカス、演劇、「生」であればなんでもいい。投げやりなのではない。なんであれ楽しめると思ったのだ。
ローチケのサイトでウンウン言いながらその日の演目一覧を繰っていたら、横文字のひしめくなか、「新進芸術家海外研修制度の成果」とかいう、文