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体験型アトラクション最終日

岩手県二戸市15日目

体験型アトラクション「Feelinling」の2日目でもあり二戸でのある意味最終日。一応、次の日撤去作業あるけども。

11時の回は相変わらず誰もこないなぁと思っていたらなんと中谷計さん、ゴン田中さん、高永硝子さんがきてくれた!え、マジ!二戸まで!
テンション上がり、アトラクションはフル稼働!
じっくりみている3人にライトを渡して、外で待っていると、しばらくして出てくる3人。
「すげぇ〜怪しいっすねぇ(笑」とゴンさんがいうと、真面目な顔して中谷さんと高永硝子さんが「寺越、これの意図はなんだ?」「私もそれ聞きたい!」
といったので今回の意図を説明する。


岩手県二戸市の自殺率が全国的に高く、そこから”死”というものを調べはじめて様々な”死”に関する本を読んだ中で、しっくりきたのが量子力学の分野から”死”にアプローチした「死は存在しない」(著作 田坂広志)という本。そこに

「ゼロポイントフィールド仮説」

というのがありその空間を作ろうと考えた。

❏ゼロポイントフィールド仮説のざっくり説明❏
真空の状態(量子真空)には莫大なエネルギーがあり、そこにはゼロポイントフィールドという地球(宇宙)で起こったあらゆる事象が波動エネルギーで残っている空間がある。身体が機能しなくなったら誰もが意識としてそこに残り続ける。
身体が機能している状態でもゼロポイントフィールドの空間と繋がる瞬間があり、それが科学では解明できない、以心伝心、予知、霊的なものなどなどが起こる原因でもある。あくまで仮説であり詳しく知りたい方は本書を。

その空間を作るのであらゆる事象(情報)で埋め尽くしたいと思い、新聞を空間全体に貼り付け、更に真っ暗な空間にして懐中電灯で部分的に光をあてることにより、そこと繋がる瞬間というのを表現した。
おれと樋口さんの役割としてはその空間とお客さんを繋げる事。
真っ暗な空間から、おれらの身体の様々な部位につけている懐中電灯を徐々につけていき、身体と共に光を動かしお客と空間をゆっくり繋いでいく。
最終的にはお客さんに懐中電灯を渡しておれらは去り、お客さんが自分の意思で空間とより繋がっていくというイメージ。

二戸でフィールドワークしている時に、空き家がよく目についたことにより、建物の”死”を考え始め、使われていない建物はすごく微妙なところにいるなぁと二人で話した。”生”と”死”が入り交じった面白いものができそうだと思ったから場所として空き家を選択。
空間のところどころに隠れたように置いてあった小さな鏡は遊び心と反射による変化のある空間との繋がりです。


あ…しまった。と思った時はもう遅かった。長々とそれはもう長々と話していた。実際はもっと余計なことまで言っていたと思う。
でも意外と真剣に聞いてくれていた。
「意味わかんないっすよ、寺越さん(笑」というゴンさんの笑い声と共に空気が緩んだが、中谷さんと高永硝子さんは難しい顔して帰っていった。
後で連絡して感想ちゃんと聞こう。

次の13時の回はお母さんと子供4人!!
やはり2人の小さい子供は怖くて中に入れず。子供は怖いのかぁ。子供4人がいろいろ動くからお母さんテンヤワンヤ。

終わって樋口さんとチェックしていると

「誰かいませんか〜入っていいですか〜」

うん?声が聞こえる。あ!時間外にお客さんがきたんだ!「どうぞ〜」と、そのままおれらはスタートの位置に。

あれ?この人達は…あ!バス停でばったり会った宗教団体の人達だ!なんか嫌な予感してたけど案の上、体験し終わって感想聞こうとしたら勧誘の嵐!
勧誘しにきたんじゃねぇかよ!
やんわり断るも中々帰らないから
「あ!すいません!次の回始まってしまうんで」

強引に押し切り15時の回へ。
あ!丁寧に対応してくれた市役所の人がきてくれた!あれ?また中谷さんとゴンさんと高永硝子さんきてる。有り難いねぇ。うん?楽しんでる?う、うん!楽しんでる!!
市役所の人は好奇心が恐怖を上回っているようだ。「これがゼロポイントかぁ」としみじみ言うゴンさんに「私の頭の中…」とボソと口にする高永さん、黙ったまま難しい顔を続ける中谷さんの三者三様。
わざわざきてくれて更に2回も見てくれて、ただただ有り難い。後で今度こそちゃんと感想きこう!

そしてついにラストの17時の回に。

この回はラストに相応しく、縁起屋瓢、MIKADO、SLAMとお世話になった店の人達や稽古を見学させてもらった九戸党の人など合わせて7名というとんでもない人数。っていうかSLAMマスター2日連続で来てる、嬉しいけど…すげぇな。

始めは怖がっていたものの最後にはおれらが去ったあの真っ暗な空間で7人が楽しんでいた。存分に体験してくれてるなぁ。嬉しいなぁ。

終わって話していると
「あ、もう終わっちゃいましたよね?」
と夫婦と小さい子供が遅れてきたので、折角きてくれたから、もう一度やる。
初めて怖いというよりワクワクしてる子供だった。

撤去作業は残っているが二戸でのこの企画は終了。高自殺率地域というネガティブなところから出発したが、実際土地の人たちと接してると生き生きとしてる人達ばかりで事前に想像してた土地のイメージと全然違った。いい意味で裏切られその結果の体験型アトラクションという形になった。
今後、事前のイメージを強くしていくのも問題だよなぁといい勉強になったので結果オーライ!!


光で事象(情報)と繋がる
フラッシュしたらこんな感じ
撤去作業後
始めの状態に戻すのは意外とすんなりいった


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