なかなか帰してくれない、西成
「包容の渦」は終わったと思ったが、この作品を気にいってくれた西成のEBUNEという団体のKORYOUさんが
「この作品を配信でやりませんか？」
と誘ってきてくれた。
「ただいつもやっていた公園はいろんな人が写ってしまうため配信ができないのでEBUNE×EARTH（彼らのビル）の前の路上はどうですか？」
う～～ん。
「包容の渦」は四角公園でそこにいる住人たちが存在してるからいいと思ってるし、Bobuuunは彼らを共演者だと思ってるので場所が違うとなぁ。
でもKORYOUさんは二度もわざわざ見に来てくれて、その熱は感じていたし、そんで誘ってくれるのは有り難い話しなので、それは答えたい！と出る事を決断。樋口さんと違う場所でどうやるのか？というのを考えた。
前の日で終わったと思ったのに、なかなか西成は離してくれない（笑
EBUNE×EARTHのビル前路上に行きいろいろ試し、渦をチョークで路上に描きやることに。
そして配信へ。
もっと時間があったらいろんな事できたなぁ～っていうかそもそもここだったらあのパフォーマンスにならないわ！とか思いながらパフォーマンス後のトークへ。相変わらずの長尺で必要以上の事を話す、おれ。お喋り野郎です、はい。
配信が終わり、これで本当に西成での「包容の渦」は終わった。様々な渦がいろんな広がりをみせていく様子はやっていて楽しかった。そして始めは西成の空気がしんどかったが、気づいたら何も感じなくなっていた。人って慣れていくんだろうなぁ。
ただ終わって樋口さんのSNSをみて驚いた。全然平気に見えた彼女は戦っていたのか‥
西成を初めて訪れて（怖くて帰っちゃった方も含めて）体感してくれたり、普段は入りづらい（パフォーマンス中も十分だけど笑）ディープな四角公園に、子供たちという風が流れ込みいつもいるおいちゃん達が嬉しそうな姿を見せてもらったりと、ささやかでも誰かの何かのキッカケや体感を増やすことに繋がった気がして、嬉しい終演となりました。
ただ、西成のドヤ街＆四角公園に入り浸った約10日間は、私にとってすごく人間性を試された期間でした。
西成のおいちゃん達のまとわりつく視線や意識、絡まりながら心に積もる言葉たち。
それらを全部引っくるめて"今"この瞬間に内在している衝動を身体に託し、身体表現（空間呼応）を目指す。
だけど、日に日に目が開かなくなったり、（精神的に）引きこもってしまったりする度に内省。。。変容し続ける共演者や空間との呼応をもっともっと積極的に遊べるように＊なまけものながらに🦥精進します〜
確かに西成に樋口さんみたいな女性が日中ずっと存在してるのは稀有だ。周りからの意識はえげつなかっただろうなぁ。改めて樋口さんの強さを感じ、自分の鈍感さを呪った。
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