西成の住人と化す
この日から本番3回。
今思えばなぜ3回やることにしたのかよくわからん。ただやる度に四角公園の空間は変化していき、一つとして似たような雰囲気な回はなかったし、おれと樋口さんのパフォーマンスは回を増す事にブラッシュアップされていったから回数重ねてよかったのかな、ただ身体しんどかったわ〜。
雨が降っていだが、ちょうどやんだ位にこの日の1回目が始まった。雨のせいか四角公園にいつもいる住人たち(共演者)がいなく、パフォーマンスをわざわざ見に来てくれた2名のみ。
いつもより静かなこの場所が新鮮で心地よかった。いい意味でも悪い意味でもノイズが入らない……変な感じだ。
みてくれた1人におれの高校の同級生がいた。大阪に現在住んでるらしく十何年ぶり位に会った。わざわざ来てくれた事が嬉しかった。
2回目はパフォーマンス始まる直前位に四角公園の住人たちがわらわらきて、パフォーマンス目当ての人たちもわらわらきて……お~こんなに人がいる…驚いた。
パフォーマンスが始まるとパフォーマンス目当ての人がおれの写真を撮り始めた。そしたら四角公園の住人が写真撮ってる人に対してキレ始めた。
「なに勝手に撮ってんだよ!」
怒号が響き、今回Bobuuunの手助けをお願いしたDさんが素早くとめにくる。Dさんがキレてる住人をおさめ、写真撮った人が謝ったりしている。おれらはそういう状況をエネルギーに変えパフォーマンスを続ける。
その後にはパフォーマンス中の苦しんでいるようにみえるおれを助けようと肩を貸し、立たせてくれる住人まで現れる始末。本当にいい共演者たちだ。
三回目は比較的落ち着いていた。
ほどよく四角公園の住人たちやパフォーマンス目当ての人たちがいて意識をコチラに向けている。
中でも嬉しかったのはたまたま通りすがりのおっちゃん達が興味を持ち、四角公園に入ってきてずっとみてくれた事。
引き寄せたぜ!こういうのは嬉しいね!
少し前からなんとなく感じていた事だけど、この日確信に変わった。
¨おれは西成の住人だと思われている¨
着ているものを洗濯し続けなくてよかったぁ〜関係ないか(笑
恐らくこの日の2回目で住人がキレた理由は
「苦しそうな、ここの住人を見せ物にするな!」
肩を貸してくれて立たせてくれたのもパフォーマンスだと思わず
「元気だせ!しっかりしろ」だろう。
そういえばおれは町中で全然声をかけられない。
「包容の渦」のおれの役割としては成功だろう。
いや~そう考えると西成の住人たちは優しいよね。
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