働くということがどれだけつらいことなのか
何のために働いているのか。
生活のためか。
日中の暇つぶしか。
社会との繋がりを持つためか。
様々な理由で働いている人がこの世には数え切れないほどいる。
一日は24時間。
そのうちの約半分が通勤と仕事で埋まる。
そう考えると「働く」ということがいかに人生の大切な時間を占めているかがわかる。
天職であれば働くことに生きがいを感じて一日一日を有意義に過ごせると思うし、合わないと思っていれば業務を処理することに注力して淡々とこなしていくしかない。
私は今の仕事が自分に合わないと思っているから後者であるし、毎日毎日「働くことがつらい」。かといってこの前までしてた休職のように仕事が完全に無くなると暇で暇で仕方ない。多分同じような状況に置かれたら、こんな風に思う人は少なくないと思っている。人間は想像以上にわがままだから、丁度いいを見つけるのが難しいのだ。
みんな何かしら仕事に求めてる。それは休息だったり、新しい案件だったり、人間関係のいざこざの解消だったり、人の分だけ求めてるものが異なる。
だからどれだけ仕事をしていて楽しい人でも、必ずひとつは悩み、抱えていることがあるはずだ。と、決めつけてみる。何の心のモヤモヤ無しに仕事なんて出来る訳ないとすら思っている。
ところで世の中の仕事は、
3つに分類されると私は考えている。
精神をすり減らす仕事は営業や接客などの対人仕事やノルマを求められるもの。
体を動かす仕事は建設業や広義で言えば工場のライン仕事。
頭を使う仕事は事務職や弁護士などの専門職などの仕事。
どれも大変で何がいいかも悪いかも無いけど、働く上ではこの3つのどれかが必ず付きまとう。働くということは何かを犠牲にしなければならない。あなたの仕事はどれに当てはまるんだろう。
私は発達障害を持っているから、普通の人より生きづらい。そう、人より生きづらい人生を送ってきた。
だから働くのは余計につらい。周りに期待に応えられないし、ちょっとしたミスを何度もしてしまうし、話しかけるタイミングすらろくに分からず仕事をしている。フツウの人ならわかる「感覚的」なものがさっぱり分からない。
だから毎日うなだれて帰っている。
『働くということはどれだけつらいのだろうか』
もう少し勤務時間が短いとか、週中日に休みがあったりとか、それくらいの配慮をして欲しい。生活する為に働く人がほとんどなのに、生活の中心が仕事になっている。これって手段と目的がズレている気がする。
今の日本社会では、「ちょうどよく働く」ことが出来ないのだ。勤務時間は長い上に休みもとりにくい。上司には怒られる。好きな仕事ができない。適職を見つけられない。休みがない。休みがないから転職活動もできない。じゃあ何のために働いてるんだろう。こんなにつらい思いをして。
働くことはつらい。
つらいけど現状を変えるのは自分しか居ないのもまた事実ではある。
働くことはつらい。
つらいけど生きていくということは働くことなのだ。働くことは人生そのものだ。
だから尊いことでもある。
働くことは尊いのだ。
死ぬ間際思い浮かべる人生の景色は、
仕事が大きくウェイトを占めているだろう。
あなたかどんな人間か誰かに説明する時、どんな仕事に就いている人かをまずは伝えるだろう。
だから働くことはアイデンティティでもある。
ああ、だけどもう一度言わせて欲しい。
『働くということはどれだけつらいのだろうか』