潮の満ち引きと暮らす島〜お月さまと向き合うということ
そんなこんなで世界最大の砂の島・フレーザー島へ上陸。
いきなり現れたのは「75マイルビーチ」と呼ばれる、オーストラリアでは有名な砂浜の高速道路です。
もちろんこの存在は知っていました←その位調べろよっ的な(笑)
しかしその最南端に上陸し、今宵の宿(島の真ん中あたり東側)まで行くには、その砂浜?いや、その道しかないとは思いも寄りませんでした。
ちなみに、google mapには、ビーチのすぐ横(内陸側)に道が載っているんです。
そこを走っていけば…という目論みは、泡の如くたち消え、砂浜を爆走していくオージーたちに怯えつつ、トロトロと相棒ランクルちゃんを走らせ。
しかしですね〜
思いのほか、慣れてくると何気に気持ち良くてですね(笑)
時折現れる石の危険地帯とか、タイヤ取られてびっくり地帯とかの存在が、なんとなくわかってくると、だんだんとスピードも上がってくるのでした。
さて、レンタカー屋さんで渡された「潮見表」
この存在が、ものすご〜く重要で、というかこれが無いと、この島では決して過ごしていけないと言っても過言ではない情報でした。
なんと!満潮時から前後1時間半は、ビーチが冠水するので移動ができないのです。
正確に言うと、移動はできる(内陸へ向かう)のですが、基本的にこの砂浜の高速道を使って南北に移動し、そこから内陸へ行くので、島の東側に滞在しているならば、砂浜での移動が必須なのです。
なるほど〜、だからレンタカーやさんで「島へ渡るには11時ごろに行くといいよ」って言われたのかぁ。。。
その頃はちょうど干潮へ向かう時刻だったんですね。
着いた日の晩、私たちは頭を悩ませていました。
明後日が一番の満潮らしく、9:30の時点で2m29cmも高いのです。
果たして前後1時間半だけなのか?それとも、もっと酷いことになっているのか?
ここまで来たら「出たとこ勝負」というヤツ。
あとは「野となれ山となれ、そんなもんは朝飯前さー」と自分を鼓舞しておりました。
それにしてもオージーたちは自由!
自然相手は「できる時にやりたいことをやるだけさ」って感じです。
のんびりコーヒーを飲んでいるもあり、大寝坊もあり、なんでもアリアリ。
私が暮らす北海道・ニセコは、言わずもがな「豪雪地帯」。
冬はほとんどお月さまを見る機会がないし、山に住んでいると月の満ち欠けで暮らしが左右されることは、まずありません。
しかし海の暮らしにとっては、お月さまと向き合い、そのお力を存分に借りながら生きていくんだなぁと痛切に感じました。
そのお月さまと、つかず離れず引き合いをしている太陽があり、だからこそ私たちが暮らす地球が成り立っていると思うと、ここに在ること自体が奇跡なんですね!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
実は…
ちょっとしたトラブルに見舞われたことがありまして。
これは番外編として次回書きまーす。