
【人生のほんの1日】20230815 読書習慣が回復してきたここ数日
ピアノコンクールへのメンタル調整のために昨日から再読し始めたドン・グリーン著、辻秀一監訳「本番に強くなる!演奏者の必勝メンタルトレーニング をはじめ、今月は読書量が多めになっています。
私がとても好きな名言のひとつに「危険を冒したらいいじゃないか、おいしいのはそこだろう?」という言葉があって、その出典を忘れてしまって最近ずっと気になっていたのですが、再読中のこの本に載っていて、名言コレクターの私としては、ホッとひと安心しました。
もともと私は年間200冊以上(雑誌や漫画も含め)は読むように自身で決めているので、最近の読書料増加は、読書量が「増えた」というよりは「回復した」という方が正確です。
メディア案件やデザイン案件の大きなヤマ場を越え、少し気が楽になったり、kindle unlimitedの読み放題も十分以上に元を取りたいな、っていうのもありますが、今年前半は気持ちが忙しくなっていて読書量がガク減りだったのが、読書状況的にとても心地よくありませんでした。
いつも当たり前のように読書時間を確保しているので、読書が思うようにできなくなってくると、なんだか精神的に「ヤバいな」と感じます。
そんなこんなで、8月からは気を取り直して、忙しさを言い訳にせず読書習慣をキープしていきたいと思います😊
せっかくなので、最近読んだ本からいくつか私的に刺さった文を紹介したいと思います(名言コレクターだけに😅)。
先日、たまたまyoutubeで成田悠輔さんが紹介しているのを見て読み始めた、叶恭子さん著「トリオリズム 完全版」も昨日読了し、面白いといえば面白かったのですが、なんというか、かなり好き嫌いが分かれるタイプの本かなと思いました。
個人的な感想ですが、ちょっと私の感覚や価値観には合わない部分もあり、共感度60%くらいな感じでしたが、そこここに著者の教養や鋭い洞察を感じさせる「刺さる言葉」が散りばめられていました。
誰かより秀でた〝異端〟でありたいのであれば、孤独でいる覚悟が必要なのです。孤独は悪いことじゃない。わたくしの知る限り、成功者はみんな孤独です。いまから孤独に耐えられないようでは、あなたはまったく成功できないでしょう、と、わたくしは彼のために言ってあげるのです。孤独を見つめなければ成長はありませんよ、と。
たしかに、成田さんが「これは自伝哲学ですね」というだけあって、とても含蓄のある言葉ですよね。
「意味があるのはただひとつ。自分で選ぶ、というシンプルなことでしょう。自分の感性、本質、心地よさ、をよく知り、それをたゆまなく磨き上げること。その上で自信を持って選ぶ。それでよいのです。」
ちなみに上記の文は、男性を玉石混交のペルシャ絨毯に例えて、上質なペルシャ絨毯を自分で見分けて選び取るように「運命の男性」を選ぶ目を養うといった文脈からの引用です😅 なにはともあれ、男性選びだけに限らずメタな視点から見ても物事の本質を捉えた言葉と思います。
続いて、私としてはとても共感度の高い著者、高城剛さんの最新刊「白本 五」。毎度のことながら各項納得しまくりながら楽しく読みました。
私は、kindleでは、気になった文にはラインマーカーをつけながら読むのですが、
この本はほとんど線だらけです(名言コレクターだけに😅)
一番大事なことは、「なかなかスキルが上がらない」時に、モチベーションを保てるかどうかに尽きるのです。一見、「道具を、思い通りに手や身体を動かす」のに、センスが必要かどうか考えるところですが、「モチベーションの保ち方が大切だな」と思えるのがセンスなんです。
最近の読書傾向としては仕事でもある園芸や植物に関する本以外では、「(特に中年以降の)学びの方法論」「クリエイティブな発想をする人の脳の仕組みや考え方」、「幸福度を高めて生きる人生の在り方」に関する本が多めですかね。
そんなこんなで、昨日から今日にかけては、ちょうど今私が過ごしている「50代の生き方」に関してのシントピックリーディングで、以下の2冊を並行で読んでいます。
同じような内容の事柄について異なる作者による本をまとめて読むことで、その分野についての幅広い視座をいっぺんに得ることができますね。
中谷彰宏さん著「50代でしなければならない55のこと」は、タイトルの「しなければならない」という義務感と「55のこと」という数の多さに、私としてはちょっとヒキ感があったのですが、内容的には学びも多く、勇気もいただけるし、とても良さそうな一冊です(まだ読み中)。
『人間の脳のキャパシティーのピークは人生の中で2回あります。 1つ目のピークは28歳です。 そして、2つ目のピークは55歳です。』
『勝ちに美学をあまり感じないのが50代のメリットです。 「あしたのジョー」にしても、星飛雄馬にしても、最終的には負けています。 挑戦に美学を感じられる美意識を持っているのが50代です。』
和田秀樹さん著「五〇歳からの勉強法」
私はとても知的好奇心が強いというか、結構「勉強が趣味」みたいな部分があって、仕事に直接関係ないことや自身の趣味や興味にまつわるものでも、一般的な度合いよりはかなり突き詰めて調べたり勉強したりしがちです。
ピアノや生け花やアロマテラピー、メディカルハーブあたりはその類ですね。
年齢を重ねても学びの手をゆるめたくないというか、むしろより学びを深めていきたいという思いが強く、より効果的な勉強法や脳や年齢に合った勉強のしかたを知りたいなと思い、勉強法について勉強する「メタ勉強法」の意味合いで前出の中谷彰宏さんの著作と本書を併せて読んでいます。
『いくつになっても、勉強のやり方は学んだほうがよいと思うし、それさえつかんでおけば、これから先、いくつになっても頭をよくすることができる、というのが、わたしの基本的なビリーフ、信念体系である。知的能力は、やり方と考え方次第なのだ。』
【今日のピアノ練習覚え書き】
ウォーミングアップ
左右に広がって閉じるスケール ドからファまで半音ずつ上げて6の短調
初見練習 【ラヴェル 「鏡」より第2曲「悲しい鳥」】
いったい何年かかるか分かりませんが😅、一生の間にラヴェルの「鏡」とドビュッシーの「映像 第2集」を手がけたいという夢があり、今年から少しずつでも着手することにしました。
昨日の続きで鏡の第2曲の「悲しい鳥」の後半。前半にも増して超絶譜読みがタイヘンな感じでしたが、ヨロヨロとなんとか最後まで音にしました(音に出しただけでまったく弾けているわけではない)。
以下、楽曲練習
【ドビュッシー 版画】
今日はコンクール1次で弾く予定のグラナダの夕べを本気通しと苦手箇所の抜き取り念入り部分練習。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
コンクールの2次で弾く予定。暗譜で本気通しを数回。2次では小品3曲弾く予定なので、その演奏順での全曲通しも。
【コンクールの新曲2曲】
そして今のところ、先のスクリャービンに加えてセットで弾こうと思っている、今回のコンクール用に選んだ新曲2曲。
なんとなく、2曲ともこのまま順調に弾けるようになりそうなので、少しづつ曲目なども明かしていきたいと思います。
1曲はフェデリコ・モンポウ、もう1曲はドビュッシーのピアノ曲の中でもあまり知られていない小品です。
モンポウの方は部分的にテクニック的に難しい部分があり、そういった部分とまだ暗譜ができていない部分を脳と身体に覚えさせるような練習をしました。
ドビュッシーは、いまのところひたすら弾いてまずは曲になれるという段階です。
【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】
3番の暗譜通しと、4番はゆっくりメトロノームで苦手箇所も含めて全体のテンポ感を整える練習。暗譜が難しかった中間部も結構頭に入ってきて、徐々に弾けるようになってきている手応えを感じています。
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】
ファンキーは前半部分の暗譜も踏まえた練習。
ボレロはゆっくり間違えないように弾く練習
【ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲】
今日はテーマから第20~32変奏までを、1変奏ずつかなり時間をかけてちゃんと弾けるように精密練習しました。いつもテーマから練習しがちで後半にあまり手が回っていないので、今日は時間を割いて後半部分を念入りに1変奏ずつ練習しました。
【ショパン バラード第2番 op.38】
今日は、超ヨロヨロですがコーダの部分を弾きました。
昨日に引き続き、以上に加えて、これからレッスンに乗せていきたい曲の譜読みや楽譜への書き込みなどを進めました。
【スクリャービン エチュードop.8-11】
ゆっくりで静かな曲ですが、聴こえる感じよりも相当難しいです。
声部が入り組んでいて、どの音をどちらの手で弾くか、どの音を出してどの音を控えめにするかなど、譜読みと運指・表現の計画がかなりたいへんな感じがしています。
まずは1小節ずつ区切って、指番号や両手が重なる箇所の細かい運指を決めています。これまた私にはかなり解読が難しい楽譜で、1日8小節のゆっくりペースでの譜読みとなっております。
今日でようやく後半に入り、ゴールのラストが見えてきました。
【バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻22番 変ロ短調 BWV867】
憧れの楽曲のひとつです。
これまた私にはたいへん難しく感じる声部の多いポリフォニー音楽ですが、気長に取り組んでいきたいと思います。
今日も昨日同様、プレリュードを超絶ゆっくり、楽譜をガン見で弾きました。