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【私のピアノ練習スタイル】20230508 ピアノ初見練習の参考になった書籍紹介

2023年初から、毎日のピアノ練習の中に1日1曲 難し過ぎない2ページ程度の小品の初見練習を組み込み、5月上旬の今日現在まで、ほぼ休まず継続できています。

3ページ以上ある楽曲は2日に分けて弾くこともありますが、年初からでもすでに100曲以上は弾いていて、毎日、負担にならない程度の短時間の練習の積み重ねでも継続によって生まれる厚みって侮れないなぁと実感しています。

私の初見練習の記事をご覧になって興味を持たれる方も多いようなのですが、いざ始めるとなると取っ掛かりが掴めないこともあるかと思い、今日は、大人からピアノを習い始めた私が初見練習を始めるきっかけになった、2022年に実際に使用してみてとても良い参考になった本をご紹介します。

作曲家の青島広志さん著「ピアノ初見のうまくなる本」です。

音大受験やグレード取得などの目的の初見問題集とは趣が異なり、初級の終わりくらいから中級くらいのレベルで、趣味でピアノを弾いている方にとっては、楽しみながらハードル高くなく初見演奏を学べる内容の一冊です。

たいへん分かりやすく親しみやすい文章で、初見とは何か、初見奏の勘所や方法について解説され、16小節程度の易しい曲から少しずつ長い曲、複雑な曲が加わりながら全14課28曲が収載されています。

ラモーから無調の現代音楽、サン・サーンスの「白鳥」の伴奏まで、初見だけでなく幅広い年代の多様な音楽も学ぶことができ、且つ、楽曲を味わいながら楽しんで弾ける良曲揃いなので、練習のための練習ではなく、この本で学ぶことで練習と同時にたくさんの美しい曲に触れ、弾けるようになるというメリットがあります。

音楽に限らず様々な分野で、ほぼ2ヶ月くらい継続することで新しいことを習慣化することができると言われますが、この本を1日1曲やるだけでほぼ1ヶ月の継続をできるのと、初見はいうに及ばず譜読み自体がたいへんニガテで、初見演奏にとても抵抗があった私でも結構すんなり取り組むことができたので、初見に初めて挑む方にはちょうど良い教材と思います。


なぜ私が初見練習を始めたかということも書いておきましょう。
私は40代中ばからピアノを習い始めた者だけに、そもそも「ピアノの2段譜がスムーズに読めない」コンプレックスが大きかったんですね。

以前習っていた先生が「多くの人は、ピアノが弾けないのではなく、楽譜が読めないからピアノが弾けないんです」と仰っていて、「なるほど」と思いました。

私の場合は、最初の数年間は1年かけても発表会で弾く楽曲もまともに仕上がらないくらい進度が悪かったし、そもそも1年ずっとその曲をやっているだけでは、絶対的に読んでいる楽譜の量が少な過ぎなんですよね。

大人から始めてそんな譜読みのペースでは、子供の頃からピアノをやっている人との距離が縮まることは考えられないので、まずは読む楽譜の量を増やし、「いろんなタイプのたくさんの楽曲にまずは触れる」ために初見練習を取り入れました。

演奏の精度については、私の場合は初見練習に関しては「たくさんの楽曲にまずは触れる」のが目的なので、演奏の出来不出来についてはあまり深掘りせず、毎日弾くということを続けています。

正直、難しめな曲やニガテなタイプの譜面づらの楽曲などは、弾いていて楽曲らしい体にもならない日もあります。が、初見練習の曲は1回でスムーズに弾けなかったことに対して凹まないようにしています。

もちろんいい加減な気持ちでやっているわけではなく、本気で読んでその結果なので、今の自分の実力がその程度ということなんですよね。その曲を人前で弾くわけではないのでまずは落ち込んだりはせずにありのままの現状を受け入れる、と。

私の場合、まだまだ初見でスラスラ楽曲を弾けるようなレベルとは程遠いのですが、ただ、毎日新しい楽譜に触れるということを繰り返していることで、人生の中で読んだ楽譜の量は日々どんどん増えていくので、読書量が増えるに従って楽に速く本が読めるようになったり、会話量を増やすことで言語習得が進むように、楽譜を読む体力や忍耐力は増してきているなぁと実感しています。

あと、ピアノをやっている人あるあると思いますが「いつか弾きたいな」と思って買ったけれども、実際弾いていない楽譜っていっぱいあったりしませんか?
私の場合は一生分くらい弾いていない楽譜があるので😅、そういった楽譜に一度は目を通して音にするというだけでもとても意味のあることだなぁと思っています。



今日のピアノ練習覚え書き

ウォーミングアップ
ハノン 40番 半音階1式
ツェルニー 30番 10〜12番

初見練習
ドビュッシー前奏曲集 第1巻 6番「雪の上の足跡」

ドビュッシーは私が最も好きな作曲家で、楽譜もデュラン、安川版、この中井版と揃えていますが、実用版と謳うだけあり、中井正子先生のこの版は楽語の日本語対訳や運指、ペダルなどの記載も実践的でとても参考にしています。

レッスンにドビュッシーの楽曲を乗せるときには、まっさらのデュラン原典版コピーに、安川版、中井版の注釈を書き込むことで、実際に作曲家が書いた部分と後人の解釈とが区別できるようにして使用しています。


楽曲練習

ラヴェル ソナチネ(レパートリー暗譜メンテ)

ちょっと久しぶりに弾いたので、ゆっくりのテンポで暗譜落ちしている部分などをよく確認しながら通しました。


バッハ 平均律 第1巻 2番、6番、22番フーガ

2番はレパートリーメンテで2回通し。
6番はゆっくりでテンポを安定させつつ間違えないように。
22番はフーガをヨタヨタと譜読み。


ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番

今日は苦手な4番の中間部を中心に

パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ

今日は1番の前半をリズム安定で詰まらずに弾けるように練習(私にはたいへん難しくまだまだ弾けてません)


スクリャービン エチュードop.2-1

レパートリーメンテで2回通し


ベートーヴェン 
創作主題による32の変奏曲

テーマから第13変奏まで。大曲につき、1日の練習の中でも全部を弾くのがまだ大変で、とにかく毎日少しでも触れるように。


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