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「読書はなぜするのか」に対する考えと、おすすめ本2冊。【読書のための読書】

「読書をするのは好きだけど、なぜするのかは考えたことがない」という人は多いんじゃないだろうか。

ふと、読書は何のためにするのだろう?と思い、読書に関する本を読んでみたりして、考えてみた。

なんとなく僕なりの考えができた感じがしたので、文章にしてみようと思う。

最後におすすめ本2冊も載せるので、参考にしてみてほしい。

僕は、以下3つの理由で、読書をするのだと考える。

①考えを知るために読書をするのは、自分の固定観念を外すため
②物語を読むのは、「こころ」を養うため
③単純に楽しむため

①考えを知るために読書をするのは、自分の固定観念を外すため

人は、自分の知らない考え方をすることはできない。

言い換えると、無意識的に自分の中のある特定の考え方・価値観の「枠組み」に沿って生きている。

その「枠組み」は、心理学の世界では「スキーマ」とか「信念」といった名前で呼ばれる。

人は、自分の持っている「枠組み」に即した情報であったり、事実を取捨選択して生きている。

その「枠組み」は、役に立つものももちろんあるけど、しばしばその「枠組み」が間違っている、ないしは現実を生きるのに役立たないものである場合がある。

自分の中の隠れた前提を疑うのは、かなり難しい作業だ。

読書は、自分が常識としてしまっている、誤っているかもしれないこと、まったく知らないことに気づき、自分の「枠組み」を広げる営みなのだと思う。

もちろん、情報を多く集めることと同様に、自分の頭で考えることも同じくらい大事だ。

だけど、自分の意見をアウトプットするには、インプットも必要だ。

まずは色んな意見を自分の中に取り込むということをしたほうがいいと思う。

たとえば、ひとつの問題に対して、AとBという意見があるとする。

大抵の最適解というのは、AとBの中間のグレーゾーンのところにあったりする。読書をしていない状態だと、Aという意見しか持っていない状態なんだと思う。

読書は、よりよい人生を生きる手段としての思考を持つためにするのだと思う。

脳科学者、茂木健一郎氏によると、「知性とは、できるだけ多くの観点でものごとを捉えられること」らしい。「~でなければならない」「~するべきだ」といった固定観念から抜け出すこと。

重要なのは、できるだけ色々な意見を取り入れた上で、自分で納得できる解を探していくことなんだと思う。

②物語を読むのは、「こころ」を養うため

人生を生きていると、たくさんの感動的な出来事もあれば、障害も多く存在する。その中でこころは揺れ動き、ときに潰れてしまったりする。

物語を知ると、自分と違う人の心の動きがわかる。他の人の心の動きを知ることで、将来感じうる自分の感情が知れたり、今の自分の感情の理解が深まったりする。感情の理解が深まると、こころの耐久性が強くなったり、自分の人生を物語のように捉えられ、感情の起伏を楽しめるようになる。

人生は映画のようなものだ。ただ、普通の映画と違うことは、自分が監督であり主演であるということだ。他の映画作品を参考にして、素晴らしい映画作品に仕上げない手はない。

1つ注意点があるとしたら、できるだけ現実を鋭く表しているような作品をバランスよく選んだほうが良いと思う

大衆受けしているような作品ばかり見ていると、どこかで正しい人は報われるとか、運命の人がいるなどと勘違いしてしまう。見てはいけない訳ではないんだけど、バランスは撮ったほうが良いと思う。

完全懲悪の作品を見るなら、同じくらい悪が勝ってしまう作品をみるとか、そもそも勝ち負けとかがない複雑な作品を見るとか。理想の世界を、現実に引き戻す作業が必要だと思う。

一生のうちにあらわれる苦しみ、孤独、辛さ、悲しさ、厳しさによって生まれる複雑な感情に言葉を与えるようなことができると、人間として深みがでる。気がする。

③単純に楽しむため。

この理由が一番大事かもしれない。楽しめない本は読まないほうがいい。難しい本を苦労して読むなら、優しい本を何冊か読んでから、難しい本を読もう。

楽しみながら本を読んだほうが精神衛生的にもいいし、能率もいい。


まとめ

①考えを知るために読書をするのは、自分の固定観念を外すため
②物語を読むのは、「こころ」を養うため
③単純に楽しむため

著名人の読書の考え方を知るなら、以下2冊がおすすめだ。本をどう捉えるべきか、どんな本を読むとよさそうかを得るヒントになるだろう。



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