8月の風

暑い日射しを受けながら

背中に流れる汗…

蝉の声もうるさいほどの

気だるくため息がでるような午後に

出かけたはずなのに

夕刻の帰り道

思いもかけずヒンヤリとした風が

髪を揺らした

今までとは違う風の涼やかさに

どこかホッとすると同時に

切なさが募る

暑くても楽しかった…

思い出が溢れた

たくさん笑った…夏

やはり…

いつもいつも短い夏は

今年もサッサと

過ぎ去るのでしょうか…

梅雨か開けて

わずか、たったの1ヶ月で

秋…という名の

過ごしやすくとも

どこか寂しい

季節が巡ってくるのでしょうか…

秋が来れば冬の訪れも早い

わたくしは

やはり…

長くて暗くて寒い

冬は好きではない

暑い日射しが

夏の空が

雲が

今は、

まだ恋しい…