銀座 蔦屋書店で出会った、笠間焼の動物たち。
目を引かれるのは、まるで亀裂のような、その表面だ。
陶の動物に感じる生命、躍動感
彼らのポーズと相まって、非常に大きなエネルギーを内部に得た犀と牡牛が、自らの皮を破り、大きく成長していくような躍動を感じる。
どのように制作されたものなのか? 興味が抑えられなくなってくる。
“心、魂を込めて、生き生きと”
作家による、ステートメント。
“裂文”という手法は、はじめて知った。
最後のところで作家は手を放し、自然にゆだねる、そこにこそ生命力が宿る。そんなステートメントの内容は、あたかもどこかに突進する直前、を感じさせる作品を前にすると腑に落ちた。
力強い作品は、どこに在っても、こんなふうに作品世界のなかに鑑賞者を巻き込んでいく。
宮本果林 作陶展 「con anima」@銀座 蔦屋書店(- 2/27)。