為替取引で無一文になった話　4

どうも、ひかりちゃんです

さて、FX取引を行うにあたり

必要な服装と
パソコンスマートフォン

そして僅かながらの知識を
揃えた翌日、遂にやってきました。

口座開設完了とMacBook
新しいスマートフォンが届いたのです

梱包されていた段ボールを裂き

中古ながら傷ひとつない
MacBookと対面した私は

心の底から歓喜し
そして感動しました

スマートフォンとMacBook
合わせて18万円の買い物は
安いものではなく恐らく25年間
生きてきた中でトップ5に入る
高額な買い物だと思います。

子供の頃に

当時流行っていたゲームソフトを
買ってくれと母親に何度も懇願し
やっとの思いで買ってもらった
あの日と比べると私も

随分大人になったのだと感心しました。

干渉に浸るのはほどほどにしつつ

MacBookの初期設定を
颯爽と済ませて遂にFXサイトの
ログイン画面を開きました。

いよいよトレーダーデビューです

ログインを済ませた今
この瞬間から私の肩書きは

FXトレーダーへと変化しました

ようやく陽が昇り始める時間に
起床し36°を越える猛暑日に
絶え間なく汗を流し続け

タバコと体臭、芳香剤が
ブレンドされたボロボロの
軽自動車を運転し20時を過ぎて
帰宅し3割引の惣菜を食べ続けた
お世辞にも美しいと言えない生活
からガラリと変わり

永久的に資産を増やし続け

高級タワーマンションに住み
運転手付きの高級車を乗り回し

毎晩のように銀座や六本木の
高級料理店へと足を運ぶ

夢のような生活への
第一歩を迎えることができたのです。

おそらくこの時、私の脳内では
ヨハン・パッヘルベルの「カノン」が
鳴り響いていたことでしょう。

そうです

人生最大の転機
革命の日が訪れているのです

使い慣れていないパソコンに
映し出されたトレード画面

不慣れな操作でカーソルを動かし
FX口座への入金を行いました。

ネットバンキングにより自宅に
いながらスマホをポチポチと
やるだけで銀行口座に預けている
お金をいとも容易くFX口座へと
振替することができました。

ハイテクですよね

FXに対して僅かながら恐怖心や
抵抗感を持ち合わせていた私が
最初に入金した金額は

15,000円

様子見です。

瞬時に入金を終えローソク足が
並ぶチャート画面を眺め

一先ずは何かしらやってみよう

と思いドル円をロングで
保有することにしました。

国内業者の口座を使用しているので
レバレッジは最大25倍

もちろんレバレッジの意味も
理解しておらず

何となく海外の800倍のトレード
よりは安心、安全だろう程度の
認識しか持っていませんでした

とりあえずは。

ということで保有している
ドル円のチャートの変動を
楽しみつつ眺めていました。

1分足で
上に動けば喜び
下に動くと焦る

ほんの僅かな変動ですら
一喜一憂しながらの初トレードでした。

チャート画面とは別に
ポジション画面を眺めながら
1分、1秒毎に変動する
現在の純資産額

-9

-12

＋4

＋12

赤字で表示された損益から
青く表示された利益

たかだか数円の利益
を得ていても埒があかない

そう感じ

青い文字色に転じたタイミングで
売却しました

15,000円という金額は

決して大きい数字では
ないにしろ何の意味も分からず

ある時、突然
15,000円がなくなってしまう。

というリスクを心の何処かに
持ち合わながら行ったトレードは

僅か数円の利益を得ることができました。

初めてのトレードは約1時間
気を休める暇もなくチャートの変動と
純資産の減増を眺め続け

結果的には数円の利益

大勝利という形で幕を閉じました

それではまた次回