【詩】あなたの遺す詩
エーテルの気流を掴まえて
あなたは水星に到達しました
環境が過酷でしたのでテラフォーミングで
大気と海を作り其処で暮らし死にました
51年後ガスエンジンロケットが発明され
人類初の探査チームが水星に着陸します
人類は大気と海がどうやって水星に
存在していたのか理解出来ません
彼らの権威が過去にエーテルを否定したので
既に誰かが到達し暮らしていた痕跡が
水星にあるなど想像も出来ないのです
あなたの詩は大気と海です
詩の真髄はエーテルであります
※鶴田謙二さんの「少年科學倶楽部」という作品より着想しました。エーテル気流に乗って火星に行く話です。↑のBOXに収録されています。