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保護者会アンケート回答①

こんな言葉がけはやる気が出る

11月末に実施した塾内のオンライン保護者会のアンケートでいただいた質問に答えていきたいと思います。

まず1つ目は、「こんな言葉がけはやる気が出る」子どもの意欲をかきたてる言葉がけが知りたい、という内容でした。

普段子どもとどうやって会話しているかによると思うのですが、
例えば、
「宿題やったの?」
「いつまでYouTube見てるの!」
「お母さんだって忙しいんだから自分のことくらい自分でやりなさい!」

なんて言っていたら、どんな言葉をかけてもお子さんの心には響かないと思うんです。必要なのは子どもから信用、信頼されている状態です。

仕事柄、様々な専門家の方の書籍を読んだり、動画を視聴したりするのですが、多くの方が「親が背中を見せ続けることが大事」「子は親の鏡」といったようなことをおっしゃるんですね。本当にそうなんですよ。

「子どもにはこうなってほしい!」と多くの親は願うもので、さらに「自分はできなかったからこうなってほしい!」と自らの果たせなかった悔しさを子育てで晴らそうとする人を良く見かけます。

例えば、自分は字が上手くなくて大人になってから恥ずかしい思いをしたから子どもには書道を習わせる、という人がいたとしましょう。

子どもは習いに行く中で楽しみを見い出せたらよいのですが、面倒だなとか、お父さんもお母さんも習字の先生みたいには書けないのに、どうして自分には上手に書けって言うのかな?なんて思っていたらどうですか?続くでしょうか?

私自身、友達が誘ってくれたからという理由で小学校1年生のころから書道教室に通っていました(友達は2年くらいで辞めてしまったけど)。上手になるのがうれしくて、賞が欲しくて(家族がほめてくれるから)、上の段位が欲しくて、雅号をいただきたくて、なんやかんやで高校生まで通っていました。なんで続けられたのかな?と今思えば、母は字が上手かったんですよ。習字的ではないけど、必要があればサッと筆で書くし、そういう大人っていいな、と思ったから上手いに越したことはないと子どもながらに思っていましたね。

大人がやって見せるとか、こういう時に必要なんだよ、と言ってくれるってすごくやる気が出るんです。

一番身近にいて、家にいるだけで手本を眺めていられるのですから、親が示さなくてどうする?と言いたい。

周りが勉強していると「そろそろやらないとな」と思うじゃないですか。
親が当たり前にやっていることって、いつかは自分もやれないとまずいんじゃないか?って子どもは感じると思うんです。
必要性を強く感じた時、突然やるようになるので、今できてないことがあってもあまり急かさないであげてほしいです。

手は放しても目は放さない

子どもがちょっとやる気の芽を出した瞬間を見逃さないでほしいんです。
おうちの方が忙しいのは分かります。だって朝から晩まで仕事に家事に精一杯ですよね。でも子どもが起きているときは、子どもの手本であってほしいんです。

けれど、一つだけお願いがあります。
おうちの人もクタクタになるまで働いて、家ではゆっくりしたいじゃないですか。子どもだって同じです。学校で6時間授業を受けて帰ってきて、宿題やって、塾にも行って、習い事もして、クタクタなんです。
家はリラックスできる場所だということも、親子で認識を一致させておいてくださいね。

だから、親としては、
リラックスする、けれどメリハリつけて家事をする、書き物をする、読書をする、そんな姿を子どもに見せてほしいです。
そうすれば、子どももそうやって過ごすようになりますし、そういう親の言葉がけならなんだって「信頼できる人の言う信頼できる言葉」になっていくんだと思います。

やる気が出る言葉がけは、信頼できる人の大切な言葉です。

次回に続きます。


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