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読書週報|12/16(月)〜22(日)4冊

古書店主とお客さんによる古本入門
 漱石全集を買った日|山本善行,清水裕也

先週、岡崎武志さん『古本大全』を読んでから古本熱がじわじわ上がりはじめ、つま先は沼にしっかり浸かった状態の日々がつづいている。
しかしこちらの本を読んで足首、いや膝くらいまではすっぽり入ってしまったのではないだろうか。
あっという間に読んでしまったけれど、出かけるたびに鞄に上着のポケットに入れて持ち歩き、ことあるごとに読みかえしている。
読んでみたい作家さんは(うれしいことに)増えつづけるし(増えつづけるって前にも言っている気がする)全集も読んでみたいし(誰の全集を読もうかひたすら悩みつづけている)古書店巡りもしたいし、来年は古本まつりや即売会など古本の催しに積極的に参加したい。もうすでに来年のわたしがどうなっているだろうことか目に見えている。

日本神話の考古学|森浩一

『全領域異常解決室(ゼンケツ)』を見ていて神様や神話に興味が湧いていたときに古書店で見つけた一冊。

古事記(記)・日本書紀(紀)に描かれている神話の歴史を考古学的に紐解いていく内容。
歴史の授業でおそらくやっているはずであろう部分すら読みすすめていても「そういえば…」ということにはならず(笑)
試験をこなすためにとりあえず文字だけ覚えていた学生時代(超短期集中で一気に覚え、終われば頭のなかは空っぽ…)を思いかえすと、まあいま覚えているわけないわな…というのは当然の結果。
こうして歴史や人物などの背景について、教科書や資料集以外で研究されている方の本を読んだりしていたら、勉強としてだけでなく楽しくおもしろがって興味深く学べていたんじゃないかなと思い反省した。
が、中高時代のわたしが読んで理解できたかといわれるとそれはそれで……。
でもとてもおもしろかった。
『記・紀』の内容もそんなに知らなかったので(覚えてないだけかもしれない)それぞれにもっとどんなことが書かれているのか知りたくなった。

またゼンケツで監修をされている方の本があり、そちらに神様それぞれについて詳しく書かれてようなのでそちらも読んでみたい。

(↓角川新書となって来月発売するらしいです)

ジェリーフィッシュは凍らない|市川憂人

また好きなコンビのシリーズに出会ってしまった…。

前から気になっていた〈マリア&漣シリーズ〉の一作目をついに。

SFみもありがっつり理系よりな小説で、難しい単語もたくさんでてくるけれど、話の内容や説明が分かりやすい。ド文系のわたしでもなんとなく原理が分かるようになる(分かった気になる)

主人公であるマリアと漣や作中の登場人物たちと一緒に謎を解明していくのにはついていけなかったけれど(超難しい…!)
ストーリーはもちろん構成もおもしろくて、どんどん先が気になって一気読み。

帯文や綾辻行人先生『十角館の殺人』を彷彿とさせ、そうなるだろうとみんな“わかっているのに”一体なぜ?どうやって?と世界観にどっぷりハマれる一冊。

ブルーローズは眠らない|市川憂人

『ジェリーフィッシュは凍らない』を読んですぐ二作目を読みはじめた。たぶんこのままシリーズ三作目、四作目…とつづけて読んでいくと思う。いまの時点で五作目まで買っておいたらよかった…!と思うくらいハマっている。それくらいおもしろい…! 

『ジェリーフィッシュ…』を読んだらつづけて読みたくなっちゃう衝動、ウズウズ感になると思うので、読みたくなった方は二作目まではまとめて手元において読みはじめても良いと思う(書いている現時点でわたしがまだ三作目を読みはじめてないので二作目まではとしか言えない。けど買ってもいいと思う…まとめて!)

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