ことば

わたしは自分のことが世界でいちばん嫌いだ。人と比べることはなくても、やっぱり自分のことは中々好きになれない。でも好きになる努力をしているかといわれたら、そうでもない。
だからこうやって 自分のことを嫌うことで、怠惰でふしだらな自分をぎゃくに認めているのかもしれない。

自分をずっと否定し続けているからこそ、だれかに認められてはじめてわたしはやっとわたしを誇れる。くるしい。完全に自分の価値が他人基準になってる。

他人なんて宛にならないよ、幸せもすぐ逃げちゃうし、ほらいつかのあの子だって そうやって離れていったじゃないか。だから自分のことだけは信じていたいのに。

ことばは伝えるためにあるはずなのに、いつしか自分のためだけに吐いていた。
言って欲しい言葉・投げかけて欲しい言葉のために、言葉を発すると、思ってたのと違うことやそれを下回る返答をされた時に激しく落ち込んでしまう。そんなくだらないことで愛情をはかっては、見返りばっか求めて、わたしは、善意だけでだれかに何かを与えたことがあったのだろうか。

思えばわたしはずっとそういう感情に振り回されている。どれもこれも、わたしがわたし自身を認められてないからだろう。ほんとう生きづらいけれど、いつかはこういう不器用なところも愛せたらいい。

自分のためだけじゃなくて、だれかを想って言葉を吐ける人間になりたい。あの時きみが言ったことばも、なにひとつ嘘じゃないって信じてるから。

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