寒さ厳しき折いかがお過ごしでしょうか。
風邪薬を常飲するようになったのはいつからだろう。なんだがずっともさったい。目が覚めると外はもう真っ暗だった。外の気温はわからない、でもわざわざ調べようとも思わない。それくらいの気持ちで、気分で、夜の道を歩いた。突拍子もなく外に出たので薄着で出てきてしまった。冬の冷たさが肌に刺さる。いつもの歩道橋から道路を眺めた、見惚れるほどじゃないが、わたしはこの歩道橋から眺める景色がきらいじゃなかった。車の光の集合体がやけに綺麗に見えるのは、きっと病んでる証拠だ。空を見上げれば満月だった。