沙ゆ.
詞とよびたいもの、詞っぽいもの #詞 #作詞
ただのことば、独り言。
詩、もしくは体験したことに寄せたもの ※フィクション部分もあり
小説風な短めストーリー
これから別れを告げるなんて決意も ゆらゆら揺らがないようにしないとな あぁもうすでに、喉の奥がいたい 息がうまく吸えない気がする 「好きだった」というにはあまりに大きすぎる その存在と影から隠すように視界が揺れる まだ過去にならないだろうけれど きっとこれが最善策といまは信じていきたい "好き" が減るくらいじゃ足りなかった "好き" がなくなるくらいがちょうどよかった 薄らいでいく色だけおいてって どれだけ平気なフリをできるか、 それがキーになるから "好き" が減
なんてことない景色の中にある「心が動く瞬間」を見逃さない人生に
「私の心ごと」記憶と共に置いていけたらどんなに楽かって思うこともあるけれど、 そんなことできないからこそ、苦しさ等を含めて「私」が更新されていく。 経験、感情、思考、それこそが「私を創作していくこと」と思うようにしてみる
「また明日」って言ったら 明日のあなたとあえるの? もう2度と戻らないあなたの温もりも もう2度と辿れないあなたとの未来も さよならすらも届かないんだって きっともっと前に知ってて 存外世界はなんてことなく廻ることもわかってて 片道切符な人生をこっそり過ごしていくこと 理解してるよ誰よりも 愛してるより遠い場所に あなたのぬくもりが消えていく あなたが頭の真ん中にいるのに 声も温もりも喋り方さえも思い出せなくなって そんな片道切符な人生になっていきそうなことが 何よりこ
「大丈夫」ってあなたが言うから 疑うことを忘れた僕は平気じゃないあなたに気づけない 言葉を巧みに操るあなたに僕はいつだって うまいことやられっぱなしで、 "あなたは強い" いつのまにかそれだけを描いて、それだけを信じていた 夜明けなんてない、そう思った日に あなただけが道しるべだった ふらっと猫みたいに気分屋なあなたが いつもみたいに先を歩いてたはずだった ふらっと、どこかへいつの間にか旅立つなんて 僕はまだ彷徨い続けていくんだ 愛なんてもの、言葉だけでは薄っぺらく
意味をもってしまった日の空模様を忘れられない きっとずっと 全部ずっと 多分もっと先まで いやに晴れていたこと、 雨模様で冬色が肌を刺したこと、 後ろ、あなたのとなりで堪えられなかったこと、 バレないようにと雨に祈ってたこと、 永遠なんてないことを知っていたはずなのに あんなに早く、刹那的に過ぎていったこと 戻れないからこそ、"美しい" としまい込んでしまおう 明日の話をしよう まだ、あの日の続きの明日だけど なのに明日を生きてしまうんだ あ、今日の明日のことね や
6畳あまりの部屋で 歌をうたって唄をかいている 惰性を喰うみたいな時間の流れに 何かひとつ得られるわけもなく ただ、浮かんでいる それだけの繰り返しだ 虫が飛んだだとか いやに空が青いだとか カーテンを閉じたこんな部屋じゃなにも明かされないままだ あるのは自分の人生の一部たちと人工の明かりだけ 喰らうのは人生の1粒1粒 どうせすべて忘れず抱えていけるはずもないのに 思い出やらやりがいやらだけを残した色たちに花束を 「どうせ」が口癖な捻くれ野郎な自分でも 縋りたいものも
夢でみたって 寝て覚めたら隣にあなたはいなくて ただ昨日の記憶が鮮明なだけ なのに薄れていく温もりが寂しい 次にその温もりに触れられるのはいつだろう あぁもうまた、考えただけで恋しくなる 揺れる花を愛おしく思うように マジックアワーの空をずっとみていたいように あなたに触れたい その温もりに背を預けたい "楽しい" や "嬉しい" だけじゃない "安心感" と "温もり"を あなた越しに感じたい 空に願ってみたって あえる日が増えるわけでもない 「あいたい」って思って
眠くてたまらないけど次の日の朝フラフラしないようにと作ったのに、 満腹以上の量になっちゃったご飯を食べて、 少し眠気が覚めながらもぼーっとしてる。 空っぽなのに、黒くて 軽いのに鉛みたいに重くて冷たい 身体の中に、別の枠組みである、みたいな そんな心になる瞬間があって 何度も何度もそこから遠ざかれないんじゃないかって不安になる だけど遠ざかって、それになって、 を繰り返してるから今はまだ、大丈夫。
言葉を呑むことは容易いと思った。 愛想笑いをしながら相槌を打つことは容易だと思った。 全部違ってた。 言葉を呑むことはまだできる。ただ、相手が望む言葉を使って愛想を振り撒くことができない。 その度に、私にもプライドがあるんだと思い知らされる。 「いつかは終わりがくること」と常にどこかに潜ませているから生死に関して薄情で、 生きるということに無頓着、 むしろ面倒なことばかりだと浮かぶくらいなのに 「私を過ごす私の中のプライド」やら頑固さやら物欲しさやらがある。 その度に、
スノードームの世界みたいな雪が 僕の目の前に落ちてきて スノードームの世界みたいな家で あなたを思う 白い世界に鮮やかな色彩 どうか、心ごとあったかくなれますように 言葉ごと消えてしまえたら、 心ごと置いて行けたら、 あまりに儚く消える願望ひとつすら うまく処理できなくて 息苦しさも感じないくらい、 瞬きが遅く感じるくらい、 時間はマイペースだ 壊れかけの録画機のせいで無音が響くこの部屋 あなたがいない静けさに慣れたくなくて 歌を歌って、ひとり猫に話しかけた 変わら
私の過去の全てを無かったことにしたいなんて思わないけど、何にも無かったかのように見せる生き方をしたいとは思う。
人生ほんとにいろいろだし、何があるかわかんない。けどだからこそ、面白いときもあるって信じたい。
瞬きをする一瞬に世界が無彩色に変わった あなたがドアをしめた瞬間に もう戻れないと感じたあの青さも いつしか再現できやしなくて もう少しだけ、色を残して もう少しだけ、微笑んでみて もう少しだけ、待っててみてよ 何を残そうとも何をこぼそうとも もう何も交わらないと、 とっくに分かりきったことを 今更この部屋が教えてくる 何度夜を越しても何度目を覚ましても あの珈琲がなくなることはない もう二度と交わらないと、 何度もあのポットが伝えてくる いつのまにかあなたがいる部屋
そんな考えないようにしてるけど、 凛としてみせたり強がってみせたりすることで「自分まだまだ生きれんじゃん」ってなる。 とかいってほんとになんもなく純粋に楽しめてたり穏やかにいれたりするときもあるから、全然余裕ではあるけどね。
あなたの隣、毎日唇をなぞった色で 久しぶりに唇をなぞってみた あなたのくれた「似合ってる」の言葉で浮かれたっけ この色ひとつであなたに触れたことを思い出す なんて、あり得ないけど あなたまみれな人間じゃないから 可愛くないよね、だからかなぁ そうなれたら、あなたはまだ隣にいたのかな あの色を纏った唇から溢れた言葉たち 怒りも悲しみも躊躇うことなくぶつけた だから、あなたがいないんだ あなたに溺れた私じゃないから だから、あなたがいないんだ ただあなたに溺れなかった私が