「変わりたい」と思っているうちは、変われない
「自分を変えたい」「変わりたい」と願っているとき、私たちは無意識に自分を否定していることがあります。
実は、私自身もそうでした。
変わりたいのに変われない理由
「変わりたい」「変わらなきゃ」と意気込んでいた頃の私は、「いまの自分ではダメだ」「このままの自分では嫌だ」と考えていました。
でも、自分を否定していると、なかなか前に進めないんですよね。
なぜなら、「いまの自分じゃダメだから変わりたい」と願うことは、心のアクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものだからです。
「進みたいのに、進めない」「変わりたいのに、変われない」
こうした心の葛藤が、身体にも大きなストレスをかけてしまいます。
心の葛藤を克服する方法
変わった後の状態を「A」とするとき、「Aではない、いまの自分」を否定しないことが大切です。
「Aでない自分はダメだ」ではなく、「まだAでない自分」をそのまま認めるんです。
「そっか、私はいま、AではなくBなんだ」
Bであることに❌も⭕️もつけず、自己否定も自己肯定もせず、ただ自己受容をするんです。
自己受容と自己肯定の違い
自己受容とは、ありのままの自分を理解し、受け入れることです。
「AではなくBである自分」に対して、評価をつけることなく、どんな自分も無条件で受け入れるのが自己受容です。
一方で自己肯定は、自分を肯定的に受け止めることですが、この ”肯定” には落とし穴があります。
「Aである自分には価値がある」と条件をつけて肯定すると、その条件が失われたときに「Aでない自分には価値がない」と自己否定につながりやすくなるからです。
成績が良いから価値がある→成績が下がった自分には価値がない
収入が高いから認められる→収入が下がった自分を認められない
成績の優劣や収入の高低は、絶対的なものではありません。
他者と比べる相対的な基準で自分を評価していると、「基準を満たせない自分」を受け入れられず、苦しさを感じてしまいます。
自分の心と身体に目を向けることから始めよう
まずは、手足や首の力を抜き、軽く目を閉じて1分間、自分の身体や心の感覚に意識を向けてみましょう。
何が聞こえる?
肌に触れる温度や空気は?
どこかが温かい?冷たい?重い?痛い?爽やか?
胸はザワザワする?温かい?苦しい?
鼓動を感じる?
横隔膜の動きを感じる?
それとも、何も感じない?
最初は、何も感じられなくてもOKです。
「無になろう」と頑張らなくて大丈夫。
思考優位な人は、いろんな言葉が次々に浮かんでくる 1分間になるかもしれません。
そんなときは、「いろいろ考えているんだな(以上、マル)」と観察するだけで大丈夫。
否定も肯定もせず、ただあるがままを感じることです。
頭(思考)を休め、心や身体に目を向ける練習を少しずつしてみてくださいね。
まとめ
「変わりたい」と焦る必要はありません。
「ありたい自分」と「いまの自分」を対立させなくていいんです。
「いま自分はこうなんだ」とまるごと受け入れたとき、ふっと心が軽くなり、新しい一歩が踏み出せるようになるものです。
ありたい自分に近づいていくあなたを、心から応援しています♪
✼••┈補足┈••✼
他者や社会が期待する「いい人」を目指していると、「ありたい自分」になってからも葛藤を味わうことになります。
「ありのままの自分」を見失わないように、「自分が本当に大切に思っていること《最高の価値観》」を発掘してみませんか?
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏