【お気に入り絵本】Charles Keeping
仄暗い表情
子供が読むにはどこか哀愁漂うストーリー。
子供時代に彼自身が目にしたものや孤独感、労働階級の街などが色濃く反映されているように思います
滲み出す何かにハマってしまいました
チャールズキーピングはイギリス・ロンドン出身の挿絵画家・絵本作家です。
透けるように重なるリトグラフの強烈な色彩とこの描写力が本当に美しく、ページをめくる度に溜息が出てしまいます
残念ながら手元にはありませんがチャールズキーピングが古典小説の挿絵のために描いたものはもっとクラシカルでモノクロームなものが多く、カラフルなこちらの絵本とは対極的な魅力があります。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが好きな人にはたまらないといった感じで(私のように)
出版当時は「派手過ぎる」とか「不気味だ」と評されたりもしたようです。
彼の作品は絶版になっているものがほとんどですが何冊かは復刊されていてファンを喜ばせてくれました。
待ちわびている方は一定数いるはずなのでジョセフの庭や他の代表作も復刊してくれることを願っています。
私自身リトグラフという手法には大変魅かれていますが自分でやってみようと思うまでは至らずこうして素敵な作品に出会って眺めているのが至福の時です^^
またお気に入りに出会ったら紹介します。