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漢方を全く勉強しなかった薬剤師が、東洋医学に目覚めた話


私は薬剤師でありながら、漢方が大の苦手だった。
正確に言うと、全く興味がなかった。

国家試験の時も、漢方の分野は完全に捨てて挑んだ ほど。
漢方薬の名前すらまともに読めず、効能効果もさっぱり。
患者さんに漢方を渡すときは、慌てて調べながら対応する始末だった。笑

そもそも私は、漢方は気休め程度のもの だと思っていた。
• 西洋薬と違って、はっきりした効果が分かりにくい
• 副作用が少ない分、効き目も弱いはず
• 飲み合わせの禁忌も少ない=それほど強力に作用しない

そんな風に考えていたから、ほとんど興味を持たずにいた。


📍薬剤師として働くうちに気づいた「西洋薬の限界」


ところが、何年も薬剤師として働いていると、西洋薬には限界がある ことに気づき始めた。

西洋薬は 「症状を抑えること」 が得意。
でも、それはあくまで対症療法であって、病気を根本的に治すものではない。

例えば、私の父は糖尿病だ。
長年、いろいろな薬を飲んでいるが、一向に良くならない。
それもそのはず——

炭水化物をモリモリ食べ、ゴロゴロしながらテレビを見ている。

こんな生活をしていて、薬を飲んだからといって、病気が治るわけがない。
むしろ、薬の量だけがどんどん増えていく 「薬漬け」 の状態になっている。

それでも患者は、「薬を飲んでいるから安心」と思っている。
でも、それは根本的な解決ではない。

じゃあ、どうすれば病気は良くなるのか?


📍病気を治す鍵は、生活習慣と食事にある


結局、たどり着いた答えはこれだった。

「病気を治すには、生活習慣と食事を見直すしかない。」

そして、この考え方こそが 東洋医学の基本 だったのだ。

西洋医学 vs 東洋医学
• 西洋医学:即効性があるが、症状を抑えるだけ
• 東洋医学:根本的な体質改善を目指すが、効果が出るまでに時間がかかる

例えば、西洋薬なら風邪をひいたらすぐ熱を下げる薬がある。
でも、東洋医学の薬膳は「体質を改善して風邪をひきにくい身体を作る」ことを目的とする。

即効性はないけれど、長期的に見れば、病気になりにくい身体を作るという意味で効果がある。

これを知ったとき、私はものすごく腑に落ちた。
「結局、病気の治療は食事と生活習慣に行き着く。」
そう考えると、西洋医学と東洋医学は対立するものではなく、補い合う関係なのであろう。


📍「漢方なんて効かない」と思っていた私が、東洋医学に目覚めた理由


かつての私は、漢方に全く興味がなかった。
でも、薬剤師として働き続けるうちに、
• 西洋薬には限界があること
• 症状を抑えるだけでは病気は治らないこと
• 結局、生活習慣と食事がすべてであること

に気づいた。

そして、その答えが東洋医学にあった。

今はまだ勉強中だけど、これからは 「薬を渡すだけ」ではなく、生活習慣や食事の大切さを伝えられる薬剤師 になりたいと思っている。

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