億男を読んでの感想


お金と幸せとの関係はどういうものなのか?
その答えを探し求めて、
かれこれ2年ぐらい色々な本を読み漁っている私ですが、
こちらは、まさに、お金と幸せの関係性についての物語です。



とはいえ、この物語は最後まで
お金と幸せの答えをはっきりとは明言していません。
読者によって解釈される部分が多いので
ちょっと残念に思ったのが正直な感想。笑


今や旧紙幣になりましたが、
お札に描かれていた野口秀世や樋口一葉はお金で苦しんでいた人らしい。
お札に描かれるような偉人であれ、
お金に振り回される人生を送っていたとは皮肉すぎる。


ともあれ、私なりの解釈を述べるとすると、
仮に大金が入ってきたとしても、何も変わらない。
変わるのはあなたの感情だけである。
ということを伝えていると思いました。

大金が入ってきて、ブランドモノを買うことができても
たかがその程度のこと。
職場にブランドバッグを持って行くことなんて
結構勇気がいることで。
いきなりヴィトンのバッグ持っていたら人の目が気になるじゃないですか。
買ったとしても、結局は持っていかないから家で眺めておしまいになるだろう。
劇的に今の生活が変わるわけではないのか。

でも感情は変わってしまうので、
お金に関してトラブルを引き起こします。
例えば、せっかくのお金を無駄にしたくないといって
知識ゼロで投資してしまって失う。
場合によっては騙されたりするわけであります。

でもその騙されたというのは本人の思い込みの場合もある。

それはどういうことかというと、
自分のお金を誰かに預けて投資をしてもらう。
運用して一時はゼロになったとしても
10年後、20年後にはプラスになっているかもしれない。

けれども、いきなり大金を得たような凡人であれば、
一時的にゼロになったときに「騙された」と認識してしまうだろう。

もしかして投資詐欺ってこんな感じですか?



印象に残ったのは、

あなたがお金によって奪われた大切なもの。それは”欲”よ。


結婚はお金がかかるので独身。
働いて貯金残高が増えることが楽しみ。
こういう人のことだろうか。
別にやりたいことはない。とか言いながらも、
おそらく、お金が1億円ぐらいあればやりたいことの一つは出てくるだろう。
お金が理由で全てを諦めてしまっているに過ぎないのでしょう。


いいなと思ったら応援しよう!