シェア
Kanaco
2022年2月1日 23:13
エッセイを読んでからファンになった朝井リョウさんの『どうしても生きてる』。人間味が溢れすぎていて読むのが億劫になる瞬間もあったけれど、後半にかけて止まらなくなっていた。かっこよくて整った「らしさ」を捨て、生きていく上でそびえる壁に向き合う登場人物たち。壁という表現よりも、穴のほうが適しているかもしれない。全部で6編、中でも女性目線で書かれているページがリアルで印象的だった。