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前回は⬆️ 昭和レトロたっぷりの部屋で一泊した我々おじさん(やっぱり二人ともじいさんとは言いたくない!)二人は、翌朝旅館近所の川のほとりに行ってみた。 さて世界遺産・平泉も今日は2日目。 毛越寺と達谷窟に行く。 平泉について不勉強な二人は知識を得るために「平泉文化遺産センター」に行った。 入り口付近に平泉文化センター名誉館長の近藤誠一元文化庁長官の「ご挨拶」が掲示されていた。 まず読んで、その一文に圧倒された。素晴らしい教えに満ちあふれている。パレスチナやウクライナが戦争
前回はこちら⬆️ Mさんの自宅のある仙台から車に同乗して東北自動車道を走ると、世界遺産の平泉の中尊寺までは1時間半くらいだった。駐車場に車を止め、いよいよ中尊寺の参道の坂道を歩きだす。 前の晩けっこう飲んだ65歳過ぎの男2人にとっては、息の切れる坂だ。しかし頑張って歩けばこの先に中尊寺の本堂があるはずだ。 せっかくの世界遺産、この中尊寺についてホームページを見てみた。特に目を引いたのは、奥州藤原氏初代清衡公の中尊寺建立の趣旨である。
おにぎり弁当は、ツナマヨとシャケいくらのおにぎりに鳥の唐揚げと玉子焼きだ。高速バスの中、缶ビールと共に食べる遅めの朝ご飯にはちょうど良い。 午前10時半過ぎ、仙台駅まで5時間半の旅、高速バスは東京駅のバスターミナルを出発した。ロードムービーの始まりだ。 ロードムービーと言えば、ロードムービーの巨匠、ヴィム・ヴェンダース監督の「PERFACT DAYS」を今回の旅の5日前に見て、わたくし大いに感動していた。上映当日は共同脚本の高崎卓馬氏の講演もあり、映画の制作意図や過程や裏
先日、映画「PERFACT DAYS」を見た。 ヴィム・ヴェンダース 監督 ヴィム・ヴェンダース 高崎卓馬 脚本 役所広司 主演 第76回カンヌ国際映画祭男優賞受賞 2023年制作 「PERFACT DAYS」を見てから5日後に世界遺産の岩手県平泉町の中尊寺金色堂を訪れた。 以前から予定した平泉訪問だったが、まさか両者に共通点があるとは事前には気がつかなかった。本当に偶然の一致だった。 「PERFACT DAYS」に描かれていたことと、今から900年前に建てられた中尊
「ひとはなぜ戦争をするのか」 A・アインシュタイン S・フロイト 浅見昇吾 訳 解説 養老孟司 斎藤環 講談社学術文庫 戦争が終わらない。 パレスチナでもウクライナでも。 毎日普通に生活している人間が殺されていく。 なぜ人間は人間を殺して生きようとするのか? その答えのひとつがすでに1932年に示されていた。 ふたりの天才、アインシュタインとフロイトの往復書簡がそれだ。 「ひとはなぜ戦争をするのか」 往復書簡は当時の国際連盟の依頼でアインシュタインからフロイトへ
監督 クロード・ルルーシュ 音楽 フランシス・レイ ミシェル・ルグラン 主演 ジャン・ポール・ベルモンド 過去に何回も映画化ミュージカル化されたビクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」 今回新宿武蔵野館でジャン・ポール・ベルモンドの特集の中にレ・ミゼラブルがあった。映画化された中で最高の出来と聞いていたが、未見だった。監督も音楽も俳優も素晴らしいので、気合いを入れて見に行った。 主演のジャン・ポール・ベルモンドは、ひとり三役をこなしている。 ①主人公のアンリ・フォル
優れた報道写真は、強い説得力を持って、われわれに迫って来る。 甘いマスクの風貌のロバート・キャパの顔写真を、どこかでご覧になったかたも多いだろう。 没後70年を記念して、写真展が開かれた。 ロバート・キャパは、本名はフリードマン・エンドレ(Friedmann Endre [ˈfriːdmɒn ˈɛndrɛ])1913年生まれ、ハンガリー ブダペスト出身のユダヤ教徒だ。 スペイン内戦 日中戦争 第二次世界大戦のヨーロッパ戦線 第一次中東戦争 第一次インドシナ戦争 に従軍カ
先日「オリーブの木がある限り」「ガザ 素顔の日常」のドキュメンタリー2本立てを見ました。 地元の公共施設での市民団体の自主上映でした。 イスラエルのパレスチナへの数々の侵略が、あまりにも酷いので、関心のある方が増えたのか、地元自治体後援での開催が意外でした。 パレスチナの視点に立ったドキュメンタリーでしたから、政治的と言えば政治的です。地元自治体も多少間口を広げたということでしょうか? 2本とも、パレスチナの日常を映像化しています。 まず「オリーブの木がある限り」 2
映画「ガザの美容室」を見た。 ガザは地名。 ガザは、地中海の西の沿岸、パレスチナ自治区のエジプト国境に近いところ。 隣国イスラエルから無差別攻撃を受けているTV報道もあるから、ガザという地名を聞いたことがあるかもしれない。 ガザはいま現在もハマスとイスラエルの衝突の主戦場だ。 そのガザにある美容室を舞台にした物語。 私たちはTV報道で無差別攻撃を受けるガザの現状を知ることが出来るが、戦場の肌身の感覚を感じ取ることは難しい。映画「ガザの美容室」は、私たちに戦場の肌身の感覚を
前回は⬇️ 1/26 カイロからパリ経由羽田へ 今回のエジプト旅行も今日が最終日。 明日はカイロ空港からパリ経由で日本に帰る。 お世話になったヘリテージホステルを後にした。同じ宿泊先で出会った日本人の彼と台湾人の彼女ともお互いの道中の無事を祈ってお別れ。日本人の彼はこの先も世界一周の旅を続ける。台湾人の彼女は旧正月の帰国途中に東京に来るというので、東京で再会することにした。楽しみだったが、残念ながら私は帰国後体調不良のため叶わず、相棒だけ神楽坂で再会した。 カイロ
前回の記事は⬇️ 1/25 アズハル・モスク エジプト旅行記も終わりに近づいている。 前半はピラミッド、遺跡、神殿に行った。 後半はモスク、教会、宮殿を巡っている。 今日はアズハル・モスクに行く。 アズハル・モスクは西暦970年に建てられ、 972年にはアズハル・モスク付属のマサドラ(神学校)が建てられた。当初のイスラム教シーア派がスンナ派の研究に変わり、現在はイスラム教スンナ派の最高教育機関である。世界最古の大学教育機関とも言われている。エジプト革命後1961年に政府
1/24 ムアッラカ教会 コプト博物館 前回の記事は⬇️ 今日はカイロのコプト教の教会に行く。 コプト教という独自の宗教があるわけではなく、エジプトにおけるキリスト教だ。キリスト教も宗派によって解釈の違いがあるという。エジプトはイスラム教がほとんどでキリスト教は10%位で少数派だが、お互いに寛容なのか、コプト教は独自の位置を保つことができている。 この旅行記⑧⬆️で書いたスルタン・ハッサンモスクとアル・リファインモスクを手がけたマックス・ヘルツは、今日訪れるムアッラカ
前回の記事は⬇️ 1/23 ザマレクなど そろそろ旅も後半、お土産を買わなくちゃね。ナイル川に囲まれたザマレクにオーガニック商品の店があるっていうんで、今日はそこへ行くことにした。 朝起きると、なんか変だ。朝日は差し込んでいるが、なんとなく部屋が暗い。ベッドの手元の明かりを点けよう。寝ぼけ眼で手を伸ばしスイッチを入れる。パチンと入れても明かりが点かない。もしやと思って起き上がり扉を開けて客室の外に出ると、やっぱり明かりが点いてない。停電だ。ホステルのスタッフは懐中電灯
前回の記事は⬇️ 1/23 マニエル宮殿 カイロのロダ島にあるマニエル宮殿に行った。 この宮殿はムハンマド・アリ・タウフィク王子が建てた。これでもか!というぐらいのイスラム内装だ。偶像崇拝しない代わりに、床、壁、天井、家具、調度品などすべてに渡って隙間なく施された装飾の中で多分トランス状態になることに宗教的な意味を求めていたのではないかと思いたくなるような内装である。 「白鳥」で有名なフランスの作曲家サンサーンスもタウフィクと親交があり、エジプト訪問の際にこの宮殿を
1/21 エジプト考古学博物館 1/21朝、ツアーではないので、久々に朝寝した。でも朝食が10時までなので起きなきゃ。今日はエジプト考古学博物館に行くだけだ。 身支度をして、客室からドアを開けて外に出るとそこはいきなりロビーで、何人もの宿泊客がソファや椅子に腰掛けて朝食を食べている。ドアの中から突然現れた我々に視線が集まる。その視線を受け止めながら一言、「グッドモーニング」恥ずかしめに挨拶した。 宿泊した宿泊施設ヘリテージホステルのことを書こう。 こういうホテルいやホ
前回の旅行記は次のとおり 2024/1/20 ムハンマド・アリモスク スルタン・ハッサンモスク アル・リファイモスク エジプト考古学博物館 今回カイロを訪れ、 どうしてもモスクに行きたかった。 昔モロッコに行った理由のひとつもモスクだった。あの繊細な室内外の装飾の美しさを堪能したかったのだ。 第一日目のガイドだったアボさんが、 こちらからモスクの話をする前に、 「モスク見ませんか?」と 提案してきていた。 ガイドも商売で追加注文を迫ってくるし、 モスクも準定番だから薦