見出し画像

眠れない夜に

「眠れない夜に」

なんて素敵な響きだろう
そう思ってしまった。

眠れない夜、そんな時に
私は何をしただろう。
何を思うだろう。

大学生の頃、
朝が来ることが怖くて仕方なかった。
また1日が始まってしまう、その恐怖から
毎晩のように布団の中で泣いては朝を迎えた。

他人のことがわからなかったが、
それ以上に自分のことがわからなかった。
誰にも見つからない様に楽しく振る舞い、
1人になった瞬間に体も心も冷めていた。

消えたくて仕方ない日々が続き、
肉体的にも精神的にも疲弊した。

2019 inside of what


そんな若くて、ちいさくて
かわいかったあの時を、
いま、この眠れない夜に思い返している。


眠れない夜。
わたしは何をするだろうか、

きっとわたしは、
むかし救われなかった沢山の自分のことを
一つ一つ見つけてあげては
あたたかい光を祈る様におくるでしょう。

わたしとこの夜の
眠れないこの夜の、静けさのみが、
わたしを見つめ救うのだ。
そんな事を思うでしょう。

そして、
こんな風に物事を淡々と捉え、
虚無とも言える
そんな場所に来てしまった24歳の自分のことを、
少しだけ、寂しく
少しだけ、頼もしく、思うのでしょう。


今日もあたたかに、
おやすみなさい。🌛

いいなと思ったら応援しよう!