mudai

散歩に出たり音楽を聴いたり。その時に感じたことを色々な形で表現して。

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マガジン

  • 鼻唄

    メロディが聴こえてきたら幸いです。

  • 鼻息

    フガってくれたら幸いです。

最近の記事

言い逃れ

旬の過ぎた作家の戯言に耳を貸してみればいい 暮れに晴れた空に傘差して街を行くだけでいい 相槌が追い越す白線の向こうに世界があって 解体が織り成す喝采の未来に僕だけいなくて なんてことない 呆れる銃口が白煙をあげたから 溢れて淘汰 溢れて排他 吐いた 仕方ない見解 正解は極論に紛れた 軽快に放つ轟音が貫いたから 溢れた真っ赤 溢れた涙 堕ちた 変わらない正解 限界は結論に逃げた

    • そば

      後悔の先に展開があることなんて 経験が教えてくれていたはずなのに 先見の明に悪態をつくだけついて 同じ轍を踏むことは終いと 若くて愚かで いつまでも続くと唾を吐いて 悪態は限界を超え続けて 正解が頗る尻尾を巻いて 厚顔無恥は程々にして 若いのか模索

      • 周回遅れ

        大層な言葉吐いて自分を隠して過ごして来たけれど それももう限界みたいだ 纏った嘘は寒さを凌げない 凍てつく朝に襟を立てる 「可哀想」と唾吐いて心を守って過ごして来たけれど それはもう白日の元に 吐いた敵意は纏わりついて 刺される指に背を丸める 降りる一歩が踏み出せない 黄色いラインが僕を踏み留まらせる 移ろい映る歪んだ顔 流れて消える 霞んで伏せて流れる涙 流れて消える 開いたドアはまた閉じて 新たな目的地へと進む 開いた眼 また閉じて 二度と開かないと願う それなのに

        • 感覚過剰

          継ぎ足す感覚 1日が過ぎない 抗う妄想 強ち違わない これ以上は進みたくない 逆剥く指先 得意気に見せて 息飲む大衆 伏し目がち 失せた これ以上はもう分からない 路肩を裂いた生命が有った 亡骸の上 生命は咲いた 誰の笑顔に 誰の涙に 喜び 悲しみ 憂いていくのか のたうつ脈拍に赤く染まる指先 血走る眼球に映る 避ける大衆 掻き出す感情に響く揺れる鼓膜 もたつく足元に絡まる執着と自我 もうこれ以上は耐えられない 誰の笑顔に 誰の涙に 喜び 悲しみ 憂いていくの

        マガジン

        • 鼻唄
          7本
        • 鼻息
          1本

        記事

          停滞−1

           人を教える立場にありながら、その素地を持たない。得られた機会と権利によって日々働き続ける。指折り数えた挙句、一定期間経過するとふりだしに戻る。これで何度目だろう。賽の目で過ぎる日々の結末を決められたのであれば少しは気が楽になるのだろうか。平々凡々とは言い難く、かと言って目を見張る様なこともない。手にしていた切符は自ら選び抜いた筈なのに、破り捨てたい衝動に駆られる。迷いは常に生まれて、 「あの時こうしていれば」 「この選択をしていれば」 「あの言葉に耳を傾けていれば」 度重な

          停滞−1

          立眩み

          丁寧に始まることに抵抗を続ける 執着した終着点に反抗心すら覚え 媚び諂う彼等 取りこぼした成果 何本も見送る電車には 知らない顔ばかり 際限無く継続 留まると指差され 対抗心はもう下火 向上する不条理に 取り繕う彼等 振り解いた先に 何本も見送る電車には 疲れた顔ばかり 線路は続く 決まった先に行く 脱線を恐れ 決まった道を行く 仰いだ空に 差し伸べられる手 降り損ねた終電には 呆れた顔ばかり

          立眩み

          背筋伸ばそうと思う

           彼はこの街の市長である。しかしながら彼はまだこの街を歩いた事がない。この街で生まれた訳でもなければ育ちも違う。縁もゆかりもないこの土地で市長を務めている。そんな彼であるにも関わらずこの街の全てを知り尽くしていると言う。 「市役所は何処にありますか。」 「この街の名産品は何ですか。」 「この街が抱える課題について解決案はお持ちですか。」  質問の質に関係なく懇切丁寧に一つ一つ答えていく彼。流石は市長である。が、街の人は彼の言葉に驚愕してしまう。 「市役所は街の中心です。

          背筋伸ばそうと思う

          不可避

          それが嫌なら辞めたらいいと思うのだけれど 変えられないのが彼の性分であるから まだ 繰り返すことが正しいと思う これが駄目なら死んだらいいと思うのだけれど 飯を炊くからと習慣を盾にするから まだ 繰り返すことが正しいと思う 執拗に付き纏う秒針の音を打ち消すように 声をあげてみるのだけれど 息は詰まる 単調に刻まれる秒針の音に戸惑うままに 布団に潜り込むのだけれど 朝が来て 眠れない それが嫌なら病めたらいいと思うのだけれど 認められないのが彼の性分であるから また 繰

          不可避

          呆気ない

          最低限は押さえていたつもりだった 「細かいところまで気にしすぎだって」 高揚感が身体を駆け巡る瞬間に 声なんか もう 聞こえなくなった 開放感で永遠に満たされない 仰いで 仰いで 後悔なんてつまみにもならなくて もどして もどして もう戻れない

          呆気ない

          眩暈

          誰にだって明日は来るのだけれど 望んでいないこともある 辛い日には気が滅入り、目に見えない言葉に怯える 彼にだって明日は来るのだけれど それは誰かの明日でもあって 日々を重ねて心が麻痺して 知りもしない誰かに委ねる 分かってくれなくても構わない 朝は起きられないんだ 誰にだって明日を拒否する事は できるはずなのだけれど 拒否したくなくても迎えられない誰かがいる事を 迎えたくても迎えられない朝の光がある事を 知りたくても知ることのできない気持ちがある事を 僕だ

          幼さ

          普通とは何ですか。 当たり前を当たり前にするとはどういうことですか。 それはそれは針小棒大に チクチクと胸に刺さる言葉の一つ一つは歪だ。 うっすらと滲む赤には嘘がないのに。 流す涙は自分に酔っただけ。

          不快

          手を繋ぐ。小指に触れる体温に高潮する。間柄は曖昧なまま。それでもいい。アルコールが全身を駆け巡り、思考を麻痺させる。薬指の防波堤に一目もせず、言葉を失う。身体が反応し、腰に手が回る。嫌がる様子はなく、おさまりの悪いままの手は欲望のままに。 屑として生きていくことに意味を求めてはならない。

          直向きに落ち込んで

          私はおそらく完璧を求めている。ここでいう完璧とは自分のイメージしたことがその通りに進む様であり、あくまでも「自分」の殻を破ることはない。だからだろう。この完璧には到底辿りつかない。私の行動には他人がつきものでコントロールしようにも先方にも思いがあるらしい。パズルのように決められた形のままであればいいのに、スライムのように形を変え隙間からはみ出る。押し込めば押し込むだけ反発し、千切れる。間違いは誰にでもあるのだが、それを許せない。一辺倒であるが故に今の仕事が向いていないとも思う

          直向きに落ち込んで

          所詮言い訳

          仕事に思いなどいらない。少なくとも己の精神を大木のように図太く、それはまるで御神木のように崇め奉られるような存在でなければ。思いを存分の力で振りかざせば反論が生まれ、軋轢となって仇となる。この立場は特に不安定である。相手をしているのは顔の見える相手と見えない相手。言葉も十分に扱えない。なのに自我満載のフルコース。お腹いっぱいで食べきれません。出しゃばる裏方聞く耳持たず。湯水のように垂れ流す自己愛に信条を挟めば、自己愛から生まれる自己防衛に挟まれ身動き取れず。健康な精神を保つに

          所詮言い訳

          自己満足

          テイストの異なる二枚の舌を使って、AさんにもBさんにも耳障りのいい言葉をくれよう。崇めてもらわなくて結構。生憎間に合っている。欲求はぶくぶくと膨れ上がることは経験済みなわけで、一度得てしまえば、知らなかった頃の自分を忘れてしまう。煙草と同じ。肺は汚れ、後ろめたさも決意も何処へやら。煙と共にさようなら。だから甘い言葉なんていらないんです。欲しいのは人様にくれてやったという事実。

          自己満足

          手前味噌な人たち

          見解は人それぞれであることに異論はないが、過干渉を正義と振り翳す行為には目を瞑れない。多種多様は万事に共通するものであり、間違えてはならないのは数学のように1つの答えを導くまであれやこれやと教科書をこねくり回して人の手柄をあたかも自分の手柄とすることである。 首を垂れた姿勢を見せておけばいい。

          手前味噌な人たち