直向きに落ち込んで

私はおそらく完璧を求めている。ここでいう完璧とは自分のイメージしたことがその通りに進む様であり、あくまでも「自分」の殻を破ることはない。だからだろう。この完璧には到底辿りつかない。私の行動には他人がつきものでコントロールしようにも先方にも思いがあるらしい。パズルのように決められた形のままであればいいのに、スライムのように形を変え隙間からはみ出る。押し込めば押し込むだけ反発し、千切れる。間違いは誰にでもあるのだが、それを許せない。一辺倒であるが故に今の仕事が向いていないとも思う。

そんなとき、好きなことをしたいと思う。文字を書いてお金を稼げたらって思う。この言葉が誰かの元に届き、心を揺さぶって涙を流し、愛情と熱意をもって明日を生きていってくれないかなあと思う。

でも、それも束の間。わかっている。仕事が辛い時だっていうのは。いわゆる逃避であり、胸をはって言える夢や目標ではない。現実から目を背けるだけの手段でしかない。みっともないとは分かっていても、失礼だとも分かっていてもやめられない。逃げるだけ逃げて、開き直って、開いたまま振り抜いた傘みたいに裏返るまでいかないとまた仕事にむかえない。花を咲かせたら割り切れるから。

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