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低所得アルバイターとチョコレート、小説家を目指すことはなく
チョコレートを一粒口に放り込む。ダイエットだなんだと毎日のようにいっていてもチョコレートだけは無意識に食べてしまう。大袋のチョコレートの外装に一粒あたりのカロリーなど書いていないのだから、実質0カロリーである。机の上のチョコレートのつつみはよっつになっていた。一粒が0カロリーなのだから、よっつ食べても0カロリーに違いない。
夏のあついあつい日にエアコンの設定を最低温度にして薄い毛布にくるまるよう
前髪切ったことにもきづいてほしかった
じぶんの名前を呼ばれていることに気付くまで数秒かかった。声は聞こえていたのに、ことばは聞こえていたのに、その単語の意味を理解するのにぼくの頭のなかにあるグーグルで検索してから検索結果がでるまでがやけに遅かった。この速度を単純にぼくの持っている脳内のノートパソコンのスペックだと仮定すると、とりあえずデータの整理すらせずに電気屋に走るな、と思った。
一度失敗したらおわりなのだろうか? もうがんばるこ
思い出したように愛を叫ぶのはやめろ、吐き気がする、嫌いになりたくはないのだ
眩しくて彼の顔がみえなかった、
今はしないカレーの匂いとパソコンの起動音。
何て言えばよかったんだろう、どうやって挨拶すればよかったんだろう、どうすれば、綺麗に、別れることができたんだろう、
そうも思ってないくせに、と何も考えてないふわふわな脳味噌に青りんごサワーを注ぎ込んで封をした。ゴミ箱に捨ててしまったものを、取り出すことは誰だってしたくない。
あの日、誰もいない高速バス乗り場を想像した。期
敢えて見逃したその余白に組み込んだ時間と、その遺体
どうしようもなくなって、愛しい彼女の優しさを見殺しにした。大きな声は周りを白く縁取られて、そのまま遠くまでとんでいった。彼女は悲しいふりをして、それでその場所を離れようとはしなかった。きっと無駄に死にゆくものを、またつくったところで、誰も癒されないのだ。僕はそんなものに癒されないし、縋らない。もう、なにが意地なのかわからなくなっていた。
コンクリートの床の所々に金属がはまっている。点々と凹凸が足
幸せになりたいなんて、そんな贅沢が許されると思ってるの?
横になったまま泣くことが多いから、あふれた涙が頬を伝って耳に入る。そのまま涙が耳を蓋して、なにもきこえなくなってしまえばいいのに。包丁を使い慣れていないから、猫の手も未だにできない。扱いが雑すぎるから、包丁の逆鱗に触れて指を落っことしてしまえばいいのに。些細なことで坂道をころげおちる心臓なんて、崖の底で誰にも見つからずに腐ってしまえばいいのに。
わたしの部屋はもうあの四畳半じゃない。牢獄みたい