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note限定小説集

14
僕のnote限定小説集です。
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#19歳

鈍く光る

鈍く光る

 古いデジカメのレンズの向こう側の景色は少し錆びていて、鈍く光っている。美しいと言えるのか分からない世界が広がっていた。自分でもなんと説明すればいいか分からない。どんな言葉を使って表現していいのかも分からない。でも"凄い"や"いい景色"と簡単に言いくるめられる世界とも言えない。朝、学校の登校をしていると、この景色を嫌と言う程見る。実際にはデジカメのレンズの向こう側の景色なんて見た事ない。

 この

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旅路

旅路

"可愛い子には旅をさせよ"
昔の言葉か、最近作られた言葉かは分からない。
僕は14日と15日友達と四人で一泊二日の下呂旅行に行った。下呂は思っていた以上に都会ではなく、人の手が届いていない自然が周り沢山広がっていて見ていると力が湧き上がる。愛知とは比較にならない程自然の力は素晴らしいのだなと思った。自然を見たり感じたりするのが昔から好きだった僕からしたら下呂旅行は本当に行きたかった所だ。

 一泊

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疲れる

疲れる

死のうと思った。
生きた心地がしない。
生き甲斐を失ってはいないが
本当の自分を見失っている気がする。
いまいち日常に溶け込めない。
自分の場所は最初からないのではないかと、
そう考える日があった。
もう疲れた、疲れ切った。
だから死のうと思った。

でもたまにはいいじゃないか。
生きるのに疲れる時だって誰にでもある。
それが今ってだけで永遠に続く訳ではない。
常に全力で前向きだから疲れる。
かと

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先輩

先輩

 僕は大学一年の六月から愛知にある居酒屋のアルバイトをしている。今も同じ所で働いていて僕には憧れであり好きだった先輩がいた。
僕の三つ上の四年生の人で大人の女性のような人だった。僕は年上の女性の方とお付き合いをしたいと思っていたから、ちょうど僕のタイプの人がバ先にいて嬉しかった。

 その人との出会いは七月か八月のシフトが被った時に一緒にホールをしている時に少し話したの
がきっかけだった。「◯◯族

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朋友

朋友

仲の良い友達がいる。
小学校、中学校が同じで、大学も一緒だから十三年間同じということになる。
しかもお互い同じAB型と血液型が同じ。 
偶然だろうか、それとも運命だろうか、、、、

そんな親友にこの前酷い言葉を浴びせてしまった「お前まじでダサいよな〜」

多分その時の話で盛り上がりノリで言ったと思う。でも本人は相当傷ついた様子だった。

僕は普段あまり人の悪口を言わないし、馬鹿にする事もしない。勿

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平静

平静

「まま〜〜どうして大人の人たちは戦ってるの?」と六歳の子供が無邪気に聞いた。
それに対し母が「それはね正輝、、、、その人達にとって大切な人たちを守る為に戦ってるのよ」と答えた。正輝はお母さんを真っ直ぐに見つめていた。第三者から見たらそれは母を慕う子ではなく、先生と教え子のように見える。母はあまりに正輝の澄んだ綺麗な目を見ている内に本当の事を言えない情けなさに押し潰されそうになった。
本当は戦争とい

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日常の終わりに

日常の終わりに

 「あれだけ泣いたのは初めてかもしれない。」
歳を重ねるにつれて、あの日の出来事を鮮明に思い出せなくなっていく。そして、思い出す度に涙する自分に嫌気がさしていた。皆さんは身近の人の死を受け入れることができるか。鋼のようなメンタルを持っている人は別かもしれないが、、、
私はすぐに受け入れられない。一年半、二年も経てば流石に受け入れ慣れるのだが、それがどうにも怖い、怖いのだ。そう、まさに恐怖を目の前に

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