アカネ 、

#ne観劇備忘録

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最近の記事

吉祥寺ファミリーシアター2024「スーホの白い馬」

吉祥寺ファミリーシアター2024「スーホの白い馬」観劇。 やさしい命の物語でした。 大切な人を想うこと。自分の生き方、仲間を守ること。そして、孤独。やさしさ、思いやりと孤独は、隣り合わせだなって。 生きること、幸せについて考えたし、大切な人、幸せになってほしいと願う人がいるってなんて素晴らしいことなんだろう。 人との出会いは、かけがえのないもの。 本当にそうだなって思う。 大切な人とずっと一緒にいたいし、もし遠くに行ってしまったとしても、心の中にいてくれて、季節の訪れ

    • かえる

      西瓜糖「かえる」観劇。 戦時の人々の生き様、抑え難い愛憎の情に胸が締め付けられる。 それぞれの生き方、どれも大切で守りたい守らなければいけないもの。現代にも通じていて色んなことと重ねてしまって苦しい。 かえる、蛙、帰る、変える、還る、孵る……。 劇中の言葉の強さ美しさに引けを取らない演者の表現に心掴まれた。人物たちの心情の動きに魅せられ、彼らの背景にあるもの、その後を想像させられる。 ⋆ 義父とその姉と暮らす嫁、和子。 召使いのように扱われ、なんでも「はい」と答え、

      • 奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話

        イキウメ「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」観劇。 5つの怪談を元にした劇中劇を重ねて進む美しく儚い物語。 輪廻転生の先でも、また貴方に会いたい。 人の「念い」と向き合う時間だった。 二人で誓った永遠の愛のため、怨み化けたり生死を繰り返したりしながら、何度も出会おうとする。奇々怪々であるが、あまりにも切ないロマンスだった。 舞台美術、照明、構成、表現どれもが巧妙で、怪談(過去)と現在を行き来する時空間と人物たちに惹かれる。 あまりにも継ぎ目がなく、気づいたらタイムリープして

        • 愛しのボカン大作戦「こんなんほろんでいい世界」

          愛しのボカン大作戦「こんなんほろんでいい世界」参劇。 大公開リハ、中日、千秋楽と参劇! リハと本番混ぜてだけど、感想書いてく〜! ⭐︎ あぁ、私は、この世界に傷ついて、それでも信じたくて、期待したくて、愛しいから哀しいんだな。 そんなことを思う作品。 人物たちの境遇や心境、吐露する過去や思いが自分と重なり、それが私の心の傷を痛め、やさしく寄り添ってくれる。 好きだからこそ苦しくて、自分の思いに縛られ、囚われてしまう。選ぶのは自分なのに。 これでいいや、そうじゃない。ど

        吉祥寺ファミリーシアター2024「スーホの白い馬」

          雨とベンツと国道と私

          モダンスイマーズ「雨とベンツと国道と私」観劇。 「罪と許し」をテーマに描かれる物語。 映画制作の場で起きる様々な問題とその人間模様。 自分の正義、正論は、時に他人にとって凶器となり傷つける。 何が正しいのか、どうすれば良いのか、わからない。しかし、それでも生きていく。とにかく前に進まなければ。 たった一度の人生。葛藤を抱え、それでいいのかと問い、自らを鼓舞するような姿に胸が締め付けられた。 ラストがすごく好きだった。 様々な問題に直面し、人物たちの気持ちを重ねていった先の

          雨とベンツと国道と私

          デカローグ プログラムE

          デカローグ プログラムE観劇。 とある団地の住人たちの物語。人物の心情が揺らぎ変化していく様や本質にあるものが垣間見え、人間の愛しさを感じる。 観劇中の緊張感、苦しみが終演後には不思議と晴れやかに。 ⋆ 9話「ある孤独に関する物語」 ハラハラするシーンが多くて気が気じゃなかった…!心中ジェットコースターのようだったけど、人物たちの表情一つ一つから気持ちが伝わってきて切なく苦しい時間でした。愛、幸せを考えた。 人それぞれ幸せの形は違うのに、自分のものさしで測ってしまう

          デカローグ プログラムE

          静かにしないで

          TAAC「静かにしないで」観劇。20240525 とある兄弟の日常を描く物語。 遠いようで、あまりにも近い。自分が密かに抱えるものを可視化されるようで胸が潰れそうになった。人物たちの吐露する思いが苦しくも救いとなっていて、終盤の兄の弟への想いにあたたかい気持ちになった。 ⋆ トゥレット症の弟、その兄、そこにやってくる配達員の男の三人芝居。表情や言葉からそれぞれの関係性が感じられるのがすごく好きだった。 特に兄と弟。どこかお互いに距離感を保ち、言葉を選びながらも、そこに

          静かにしないで

          天使の群像

          鵺的「天使の群像」観劇。20231229 臨時的任用教諭と不登校の生徒がいる学級、その教育現場を様々な角度から描いた物語。 組織の在り方、教員、生徒、保護者、、生々しくて気持ち悪かった。いや、現場は、もっと色々なことが絡み合い複雑。私がこの作品の感想を文字にしてもいいのかと悩む。社会的に大丈夫じゃないかもしれない。この葛藤も、この作品には描かれてる。 ⋆ 臨時的任用教諭の道長さとみは、学校が嫌いだけど教師になった。(前職が倒産したから仕方なく) 教育現場は、良かれと思

          ジャイアンツ

          阿佐ヶ谷スパイダース「ジャイアンツ」観劇。 20231124 初めての阿佐ヶ谷スパイダース劇団公演観劇。 作品の世界観に迷い、溶け込むような感覚。ふいに出会う言葉たちに胸を突かれ、「自分」を見つめる。「あの日」を思い出す。 「自分」「あの日」それは、どれも曖昧で不確かなものかもしれない。見失ったもの、忘れてしまったものがあったとしても、私は私でありたい。世界を見つめる私の目は、私のものでありたい。 ⋆ 親子の物語をタイムリープしながら描いていく。過去を辿りながら実際とは

          ジャイアンツ

          オカノウエノオフ会

          オカノウエノラジオのオフ会📻 20230918 5本の朗読劇。(朗読劇やるって聞いて絶対行く〜!って決めた📖) 一作品目は、西尾さん脚本。 会場でチラシ見た瞬間、エッ。パンチのあるタイトルに二度見。(笑) 笑いもありつつも人物と自分の経験が重なる部分が多く、感情移入して溢れてしまいました。 人物たちの真っ直ぐな思い、セリフの強さに胸打たれたし、西尾さんの熱情を真っ直ぐに感じて素敵だなって思いました。 個人的に魔法使いに共感が深くてドキッとした。なりたい と できる は違

          オカノウエノオフ会

          光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」

          昭和大事件連続上演 光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」観劇。 昭和に起きた大事件の犯人の家族に焦点をあてた作品。 人物たちの思いに触れ、想像しました。肉親ゆえに生まれる憎しみ、愛。そして、保身的思考。何が正義なのか、何とどのように向き合っているのか。 作品を通し、時代を越えて事件を知ることで自分自身や現代を生きていくことも考える。 ただ起きたことを知るだけではなく、自己投影し、人物たちの心と向き合う時間でした。 重い題材でありながらも笑いも含み、軽やかに進ん

          光の道は遠く「夜明け前-吉展ちゃん誘拐事件-」