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路線バスで行く世界遺産・玉置神社
熊野三山の奥宮・修験道の聖地として知られる『玉置神社』は、奈良県十津川村の山奥にあるため、呼ばれないとたどり着けないと言われています。
でも奈良交通さんが小型バスを運行しているので、簡単に行けることを知り今回は2度目の参拝になります。
※土日祝のみ、電話にて事前予約要
熊野本宮に滞在していたので、本宮大社前7時15分発の奈良交通・大和八木行きに乗り、十津川温泉までは1時間ほど。
帰りも十津川温泉からこの路線に乗れば、奈良市内や大阪まで戻れます。
新宮までの『日本一距離の長い路線バス』として有名なのですが、JRを使っても紀伊田辺駅などから本宮大社まではバスに乗り換えが必要で、結局同じくらい時間がかかります。
運転手さんも丁寧で親切な方ばかりで、山の景色も美しく、長時間のバス乗車も快適。
JR利用より安く、毎年熊野本宮に行けるのも奈良交通さんのおかげです。
お客さんが少なめなのが心配ですが、もっと広く認知されても良さそう。
奈良交通さんのHPはこちら ↓
https://www.narakotsu.co.jp/rosen/yagi-shingu/index.html
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バス停横の足湯につかって休憩をしているうちに、8時44分発の小型スクールバスが到着。
往復運賃は、十津川温泉に戻ってから下車時に現金で支払いました。
荷物もそのままバス内に置いていけるので、11時10分の集合時間まで身軽に散策。
※玉置山山頂まで往復は可能ですが、正式参拝の時間はありません。
初めて訪れた前回は秋の快晴の日で、『ヤマドリ』に遭遇。
木がガサガサしたのでのぞいてみたら、丸い目とバッチリ目が合いました。
そして木から出てきて足元をタタタ!と走り、飛び立っていきました。(飛ぶのはあまり得意ではなさそう?)
ウズラを大きくしたような鳥で、調べてみると、『ヤマドリ(雌)』でした。(雄はとびかかってくることもあるそうなので、やさしい雌でよかった!)
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今回は春の参拝なので、いろんな鳥の声とお花で華やかでした。
前回見逃してしまった場所があったので、まずは駐車場から神社まで急ぐ!(約15分)
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本殿に到着すると、早速太鼓の音が聞こえてきました。
そういえば、正式参拝の神主さんの祝詞を聴きながら、いつも便乗参拝?させてもらっているような・・。
土日の朝に行くので、ちょうど正式参拝の時間に重なるのかも。
ゴールデンウィーク初日の今回は親子連れが多く、心配していた雨も降らず、時々太陽の光もさしてくれました。
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急な山道なので、歩きやすい靴が必須です。今回は玉置山山頂まで登らず、玉石社で下山。
前回行きそびれた、白山社へ急ぎました。
神社の方に確認して歩き出したものの、その駐車場までの戻り道は誰一人歩いていない・・。
途中、とても丁寧な神社の方に出会ってもう一度、確認して進みました。
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別世界のような静けさの中、白山社に到着。
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鳥の声がエコーがかかったように響く、神秘的な場所でした。
このあと、集合時間まで余裕だったはずがギリギリと気づき、駐車場まで小走り!(帰り道は15分以上かかるので、少し早めに出発したほうがよさそう。)
駐車場前の鳥居でホッとした途端、神社内にいなかったウグイスが、突然そばで鳴き始めてびっくり。
『またおいで』と言ってくれたようでした。
【おまけ・修験道について】
『山岳信仰』と『密教』に出会ううちに興味がわいてしまったのが修験者(山伏さん)。
毎年3月に恒例の『高野の火祭り』に行った際に、高野山真言宗のお坊さん+山伏さんのコラボを拝見して、ますます興味を持っていたところ、熊野観光協会併設の熊野本宮館に装束の説明がありました。
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高野山金剛峯寺前で行われた火祭り(巨大な護摩祈禱)で、願いを書いた木を投げ込んでくれる山伏さんたち。
こんなに多くの山伏さんを初めて見たのと、炎に果敢に挑む様子が迫力があって、とても興味深い行事でした。
おしりに下げている座布団のようなものが、ひとりひとり違うことに気づき、思わず後ろ姿を追いかけて写真をパチリ!(『引敷(ひっしき)』と呼ぶらしい。)
皆さんの装束がとてもきれいでした。
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高野山周辺でも、山伏さんの歴史に出会うことがあります。
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