【私と本】娘目線からの父のすがた
安西カオリさんというのは安西水丸さんの娘さんである。こういうのは、読みたいような、読まずにいる方がいいような、なんとなく変な気もちがしながらもやはり気になって読んだ。
気軽に読めるエッセイで、合間に安西水丸さんのブルーインクで描かれたイラストが配置してある。父と娘の文章には同じような空気を感じながらもやはり違うところもあって、それは雰囲気をこわすようなものではなかった。心地よかった。
水丸さんの好きなものからいろいろ影響を受けた。表紙絵に描かれているブルーウィローの器なども、つい目に留まるようになったもののひとつ。
ブルーウィロー/出島の展示品
水丸さんは壱岐に何度か訪れているらしく、そのうちに私も行ってみたいとおもっている。壱岐は、長崎県ではあるのだが、福岡を経由していかなければならず、まだ二の足を踏んでいる。ずっと前に対馬まで行ったことがあって、対馬はもうすごく遠い。
父と娘かあ。
最近観ておもしろかった、『BOSCH/ボッシュ』というアメリカのドラマの中でも、なんとなく父と娘の関係性が気になった。自分自身のことを考えてみると、母は文句なしに尊敬する存在であるのだけど、父というのはどうなのか、今ひとつ掴めずにいるのだった。
尊敬できる父というのは羨ましい。
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